福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

一殺多生は「福と罪と双方を得る」

2020-10-24 | 諸経

一殺多生は成實論・三業品では「福と罪と双方を得る」としています。

「問曰。有人、殺生を以ての故に多人を利益す。人、賊を破すれば則ち國に患なし。若し毒獸を殺して則ち人民を利するが如し。是等は殺生を以て福を得べきや。或は有る人、劫盜の因縁を以て父母を供養し、婬欲の因縁を以て好兒息を生じ、妄語の因縁を以て或は寿命を與あたへ、惡口等を以て他をして利を得せしむ、是皆な十惡の所攝なり、云何が此を以て而も福を得る乎。

答曰。是の人、福を得、罪を得。利他の故の為に福を得、損他を以ての故に罪を得る。」(成實論・三業品)

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