福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

一期大要秘密集・・13

2018-03-23 | 頂いた現実の霊験
一期大要秘密集・・13
第七に、極楽を観念する用心。
獅子三蔵の意の云く、顕教に云ふ極楽とはこれより西方十万億土を過ぎて佛土あるなり。仏とはこれ弥陀、宝蔵比丘の証果なり。密教の云ふ、十方極楽は皆これ一仏の土、一切如来は皆これ一仏の身なり。娑婆に殊んじては更に極楽を観ずることなし。何ぞ必ず十万億土を隔てん。大日を離れて別に弥陀あrず、又何ぞ宝蔵唱覚の弥陀ならんや。密厳浄土は大日の宮位、極楽世界は弥陀の心地なり。弥陀は大日の智用、大日は弥陀の理體なり。密厳とは極楽の総体、極楽とは密厳の別徳なり。最上の妙楽密厳に之を集む。極楽の称、弥陀の号これより起こる。然るに彼の極楽は何れの処ぞ。十方に遍ぜり。観念座禅の房、豈に異処にあらんや。此の如く観ずる時、娑婆を起たずして忽ちに極楽に生じ、我が身、弥陀に入り、弥陀を替えずして即ち大日となる。吾身、大日より出ず。是れ則ち即身成仏の妙観なり。



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