福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は天台座主増命示寂の日。

2024-11-11 | 法話

今日は天台座主増命示寂の日。
増命は、承和10年(843年)生まれ -、延長5年11月11日(927年12月7日)没。
日本往生極楽記(慶滋保胤)「延暦寺座主増命は左大史桑内安峰が子なり。父母子なし。祈って和尚を生む。和尚天性慈仁。少にして児戯なし。夢みらく、梵僧あり、来りて摩頂して曰く「汝、菩提心を退く莫れ」。この如くなること数(あまたた)びなり。受戒後、未だかって臥寝せず。智証大師に就きて三部の大法を受く(「法華玄義」「法華文句」「摩訶止観」のことか)。和尚尊卑を分かたず。客あれば必ず之を迎送す。叡嶽の峯上、秀巌舌相の如くにて西塔に向ふ。智徳の僧、以て夭亡す。古老曰く「巌、妖なり」と。和尚之を聞く。巌を望んで歎息し三日祈念す。朝雷電ありて巌悉く砕破し、其の殞片の石、今路傍にあり。太上法皇、師となして廻心戒を受く。戒壇上に紫金灮(こう・光)現ず。見る者、随喜す。若し
和尚の鉢飯を食へば其の苦患する所、瘡癒せざるといふことなし。和尚、俄かに微病あり。一室を洒掃して門弟子に告げていはく「人、生限りあり。本尊我を導き玉ふ。汝等近く居るべからず」。今夜、金光忽ちに照らし、紫雲自ら聳へ、音楽空に遍く、香気室に満つ。和尚西方を礼拝して弥陀仏を念じ、香を焼き、几に倚って眠るが如くに気止まる。斂葬の間、煙中芳気あり。天子、使いを遣りて労門し、諡を静観と賜る。」

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