「・・いやしきひとなりとも、おくらば馬を向けて能々礼をすべし。かへらば少しおくるべし。人より礼をすごしてすべし。(自分より身分の低い者にも身送りしてくれているなら馬をそちらへ向けて丁寧に礼をせよ。身分の低い者が帰る時もしばらく見送れ。とにかく他人よりも余計に礼を尽くせ。)」「極楽寺殿御消息・北条重時」(北条重時は泰時の弟、連署となり執権・時頼を補佐する。極楽寺を創建し忍性を迎え開基とする。自身も出家し「観覚」と号す。仏教への篤い信仰を基として儒教精神や武士の質実剛健さ等を説いたその思想は、江戸時代まで広く国民各層の意識に影響を与えたとされる。)
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