福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「玉かがみ」その3

2018-08-07 | 光明真言の功徳
それ真言宗は大乗なり。種々の秘密ありと申せども、中にも功徳すぐれてたつときは、ひとへに光明真言なり。これをとなふる人は、悪事災難を除き、福聚増長、安穏快楽を被り、諸神諸佛は歓喜悦嘉したまひ、後世にはすみやかに成仏す。女人は変成男子、即得成仏の利益あり。

亡魂弔ひのためには、なおまって功徳すぐれたり。卒塔婆に書して墓所に立てぬれば、上は非想天、下は無間奈落の苦しみを救ひ、たちまちに、そのようどう変じて八功徳水の池となる。蓮華生じて足を受け、宝蓋頂にとまり、その蓮飛ぶが如く、刹那に極楽に生じて、安楽を得るといへり。

光明真言となふる人は、一切の怖畏をのぞき、あるひは雷の難、疾病をも逃るる事は、そだせんだといひし、薬王呪に喩えたり。守りにかくれば、邪魔外道も恐れをなす。そのゆへは真言となへし行者の息風にふるれば、一切の畜類に至るまで、苦果を解脱し、一佛地の界会に入る。いはんや唱満の人においてをや。くはしくは儀軌の中にみえたり。

この真言を唱えて、功徳深きことは、日月は天に居し、世界の闇を照らして、煩悩の闇を照らさず。今の光明真言のごときに至りては、外には生死の闇を滅し、内には煩悩の業を除くと、根来の覚鑁上人釈したまへり。(続)
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