福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

華厳経から・・8

2018-03-11 | 諸経
華厳経巻第十一佛昇夜摩天宮自在品第十六「・・世間は自ら作るのでもなく他者が作るのでもない。真理を知らなければ常に地獄餓鬼畜生の世界を流転する。地獄餓鬼畜生の世界をぐるぐる回るのは皆悉くこれ苦がもとで転ずるのである。衆生は空という真理を知らざるが故に生死という迷いの世界を常に次々と転ずることになる。現世もあの世も、真理の世界も迷いの世界も、ともに真実ではない。衆生は愚痴のゆえに妄りに対象物が実在するとして執着する。・・心は巧みな絵師のごとく種々の色・受・想・行・識による世界を描き、一切世界のうちに造らないものはない。心は佛であり、衆生である。心・仏・衆生、是の三つは同じことを言っているに過ぎない。・・もし人求めて三世一切の佛を知らんと欲するならば、「心が諸々の如来を造る」と観ずべきである。」
(原文・・世間は自ら作に非ず。亦復他の作に非ず。真実の性を知らざれば生死の輪廻常に転ず。所謂世間の転ずるは皆悉くこれ苦の転ずるなり。衆生は知らざるが故に生死の輪常に転ず。世間と非世間と二俱ともに真実なし。衆生は愚痴のゆえに妄りに諸法の相を取る。・・心は工画師のごとく種々の世間の五陰を描き一切世界のうちに法として造らざる無し。心の如く佛もまた然なり、佛の如く衆生も然なり、心・佛・衆生是三無差別。・・もし人求めて三世一切の佛を知らんと欲せば応当にかくのごとく観ずべし、心は諸々の如来を造ると。)
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