四無量心観はあらゆる密教修法に出てきます。
結跏趺坐して弥陀定印を結び観ずるもので、要は自分の「三密加持力」により衆生を幸せにしようとするものです。
- 慈無量心観は「慈心を以て一切有情を縁じ彼等皆如来蔵を具するが故に我が修する三密加持力に依って彼らを悉く普賢菩薩に等しからしめ、不生常住の大楽を受けしめんと観じ、普賢菩薩のご真言を誦す。(テーラワンダ教会等では分かりやすく「すべての生きとし生けるものが幸せでありますように」と祈願するとしています。)
- 悲無量心観は「悲愍の心を以て一切有情を縁じ、我が修する三密加持力に依って彼らを悉く虚空蔵菩薩に等しからしめんと観じ虚空蔵菩薩のご真言(大悲を周遍せしめん)を誦する。(テーラワンダ教会等では分かりやすく「すべての生きとし生けるものの苦しみがなくなりますように」と祈願するとしています。)
- 喜無量心観は、「清浄歓喜の心を以て一切有情を観じ、我が修する三密加持力に依って彼らを悉く観世音菩薩に等しからしめん」と観じ観世音菩薩のご真言(大喜三摩地真言、清浄なる大喜を遍満せしめん)を誦する。(テーラワンダ教会等では分かりやすく「すべての生きとし生けるもの願いが叶えられますように」と祈願するとしています。)
- 捨無量心観は「平等の心を以て一切衆生を観じ、我が修する三密加持力に依って彼らを悉く虚空庫菩薩に等しからしめん」と観じ虚空庫菩薩のご真言(大捨三摩地真言、清浄なる大捨を遍満せしめん)を誦する。(テーラワンダ教会等では分かりやすく「すべての生きとし生けるものが悟れますように」と祈願するとしています。)