福聚講

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歎異抄第三条

2013-03-14 | 法話
歎異抄第3章 

 善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや。
しかるを世の人つねにいわく、
「悪人なお往生す、いかにいわんや善人をや」。

この条、一旦そのいわれあるに似たれども、
本願他力の意趣に背けり。

 そのゆえは、自力作善の人は、
ひとえに他力をたのむ心欠けたる間、
弥陀の本願にあらず。

しかれども、自力の心をひるがえして、他力をたのみたてまつれば、
真実報土の往生を遂ぐるなり。

 煩悩具足の我らはいずれの行にても生死を離るること
あるべからざるを憐れみたまいて願をおこしたまう本意、
悪人成仏のためなれば、
他力をたのみたてまつる悪人、もっとも往生の正因なり。

 よって善人だにこそ往生すれ、まして悪人は、と仰せ候いき。

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