福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

真言宗安心要義(長谷寶秀)・・12

2017-08-17 | 法話
次に「有相の三密」、「無相の三密」ということです。「有相の三密」というのは手に印を結び口に真言を唱え意を三昧地に位するものです。「無相の三密」というのは挙手動足皆佛印、開口発意悉真言、起心動念咸妙観といいまして、われわれのすることなすことすべて仏の所作ならざるはなしとするものです。わが宗には機根のたてかたに・発心即到の機(これは修行不要の人)・修行成仏の機のなかの無相三密の機(全ての動作を密印と観 . . . 本文を読む
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今日16日は大文字五山の送り火です

2017-08-16 | おすすめ情報
大今日16日は文字五山の送り火です。「京都ガイドブック」には「・・大文字の起源ですが、その中でも代表的なものが、「平安時代初期の弘仁年間(810~824)に弘法大師が始めた」というものです。その理由としては、(1)代々、大文字の送り火をおこなっている浄土村は大師ゆかりの土地である。(2)大文字の山自体も大師の修行の地の一つであった。(3)あの大の字の筆跡は筆の名匠、弘法大師のものである。(4)大文 . . . 本文を読む
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『お骨を先祖のお骨と一緒にすれば功徳』

2017-08-15 | 法話
中外抄(平安末期)には「骨を先祖の骨と一緒に置けば子孫が繁盛する。」(中外抄(関白藤原忠実の話を中原師元が記録、鳥羽院政期のこと、保延三年1137から仁平四年1154まで)・・『康治二年九月二十五日。御前に候。仰せに曰く我先年故殿(祖父師実)御供に法輪寺に参る時、小松の有りししに馬を打ち寄せて手を懸けむとせしかば、故殿仰せにいわく、「あれは鷹司殿の御葬所なり。そもそも墓には御骨を置く所なり。所放な . . . 本文を読む
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真言宗安心要義(長谷寶秀)・・8

2017-08-13 | 法話
Q,有難いという信心を起こして仏前に合掌してご真言を唱えれば、信心は意密、合掌は身密、真言は語密となり、これで三密具足するので一密とか二密の行者というのは存在しえないことになるのではないですか?A,そうではありません。信心と意密は違います。有難いと思うのは信心相続といいます。最初におこした信心が続いているのです。意密というのはその信心の上に、阿字本不生とか生佛一如の理とか真言の字義字相を観じたり、 . . . 本文を読む
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今日は旧盆の入りです。仏説盂蘭盆経

2017-08-13 | 諸経
仏説盂蘭盆経概要と書き下し文 です。このまま仏前で読誦してかまいません。 . . . 本文を読む
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Q,東京に出てきて、故郷の墓の移転・処分を考えています。移転すべきでしょうか?

2017-08-13 | Q&A
Q,東京に出てきて、故郷の墓の移転・処分を考えています。移転すべきでしょうか? A,結論はできれば移転しない方がいいということです。 ・理由1、都会の霊園は霊魂が眠るには騒々しすぎます。また見つけた新しい墓地も永久にそこにあるかどうか不明であること。都会の寺も栄枯盛衰があります。寺自体が廃寺にあることもあり、民間霊園もいつその土地を処分するかわかりません。100年どころか数十年先は不透明です。 . . . 本文を読む
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奈良国立博物館で「1000年忌特別展. 源信 地獄・極楽への扉」展

2017-08-12 | おすすめ情報
今年は恵心僧都源信の一千年忌に当たります。奈良国立博物館で「1000年忌特別展. 源信 地獄・極楽への扉」展が開催されています。9月3日(日)までですその著、往生要集もさることながら往生要集に示された念仏を実践する念仏結社二十五三昧会に惹かれます。源信の『二十五三昧式』に随って「二十五三昧会」が寛和二年(986)結成され、花山法皇など二十五名の結縁衆が組織されて、相互に看取をおこなっています。現代 . . . 本文を読む
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あの世の存在について

2017-08-11 | 法話
あの世の存在について。 現代の日本人には『あの世』の存在感覚が戻ってきています。 統計数理研究所『日本人の国民性調査』(2008年)の調査では、『あの世』を“信じる」という人は1958年の平均20%から50年を経て2008年は平均38%へと倍増しており、特に20歳代では49%と半数が「信じる」としています。2012年8月29日にNHK「クローズアップ現代」で、「天国からの“お迎え” ~穏やかな . . . 本文を読む
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今日8月11日は 三伏のうちの末伏

2017-08-11 | おすすめ情報
今日8月11日は 三伏のうちの末伏(立秋以後、最初の 庚の日)です。   . . . 本文を読む
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ラファカデオハーン「神国日本」より

2017-08-10 | 法話
・・・死者の亡霊はわれわれの身辺いたるところの、目に見えない世界にずっと存在し続け、種々の性質と程度の力を持った神になる。あるものは彼らを崇めて造った神社に住み、あるものはその墓どころのあたりにたむろしている。そして現身になって生きていた時とおなじように彼ら亡霊はその君公や親や妻子のためにつくしてくれているのである・・死者と生きているものは相互依存であった。亡霊にとって最重要な必要事は供物をそなえ . . . 本文を読む
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利己的な行為が尊厳であるかのように新憲法の前文では読めますが、だれが書いたのですか

2017-08-09 | 法話
[「人間の建設」岡潔、小林秀雄対談集]より 「岡潔:・・実際一人の人というのは不思議なものです。それがわからなければ個人主義もわからないわけです。そういう事実を個人の尊厳と言っているのですね。利己的な行為が尊厳であるかのように新憲法の前文では読めますが、だれが書いたのですかな。書いた連中には個人の存在の深さはわからない。個人の存在の底までわかり、従ってその全体像がわかってはじめて、その人の残した . . . 本文を読む
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第三十一章、両部神道論(私に付けたり)・・40

2017-08-09 | 頂いた現実の霊験
第三十一章、両部神道論(私に付けたり)・・40 真言密教を語る時、両部神道は必須と思われます。 御大師様は東寺にはお稲荷様、八幡様を勧請し、高野山には四社明神をお祀りされています。 ここからだけでも密教と神道は切り離せないことがわかります。まして伊勢神宮には何度もお参りされ伊勢神宮内宮の奥の院とされる金剛証寺は、大師が中興の祖とされ御自刻の雨宝童子がお祀りされています。奥の院とされる庫蔵寺は . . . 本文を読む
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今日9日は中山寺星下り会式の日です

2017-08-09 | おすすめ情報
今日9日は中山寺星下り会式の日です。中山寺は山号を紫雲山と称する聖徳太子建立の真言宗中山寺派の総本山で、西国三十三ヶ所観音霊場の第24番札所。8月9日(旧暦7月9日)は、西国三十三ヶ所の観音様が全て星に乗って、この中山寺に集まると言われる「星下り祭り」の日で、梵天奉納などが行われ、大変な賑わいとなります。星下り会式は花山法皇巡礼のおんとき弁光僧正に観音示現があったという伝説から起こっているといいま . . . 本文を読む
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「聖教要録」山鹿素行

2017-08-08 | 法話
「聖教要録」山鹿素行 聖教要録小序  聖人杳(はる)かに遠く、微言漸(やうや)く隠れ、漢唐宋明(みん)の学者、世を誣(し)ひ惑ひを累(かさ)ぬ。中華既に然り。况(いはん)や本朝をや。先生二千載(さい)の後に勃興し、迹(あと)を本朝に垂れ、周公孔子の道を崇(たつと)び、初めて聖学の綱領を挙ぐ。 聖教要録上   聖人  聖人は知ること至りて心正しく、天地の間通(つう)ぜざること無し。其の行や . . . 本文を読む
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きょう7日は立秋です

2017-08-07 | 法話
千載集に守覚法親王 (仁和寺法親王(守覚) )の「秋たつ日よみ侍りける・・ あさちふの 露けくもあるか秋きぬと めにはさやかにみえけるものを」という歌が載っています。古今和歌集の「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」をもじったものでしょうが、当時は立秋にはすでに浅茅(丈の低いちがや)に朝露が置くほど朝は冷え込んでいたということです。 守覚法親王 は密教辞典等によれば「115 . . . 本文を読む
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