代官山は高校生の頃、そう、今から35年も前だが、何回も行ったのだ。
主たる目的は2つ。
1つ目は代官山に広大な敷地を持っていた同潤会アパートを見に行くこと。
2つ目はヒルサイドテラスに行くこと。
同潤会アパートは近年まで存在していたわけだが、写真を撮るにはこの上なく楽しい場所だった。
他の同潤会アパートもよく往ったし、近年は女房と下町の同潤会にも行った。
でも、代官山が最も規模が大きかったし、自由に出入りできた。
中に店があったりしたからだ。
ヒルサイドテラスは当時最新鋭のデザイン、設計のオシャレなビルだった。
高校生の当時、「新建築」という立派な雑誌を立ち読みしていたので知った複合建築だったように
思う。
周りはまだ緑豊かで、大使館や教会はたくさん有ったものの、森もたくさんあったような記憶がある。
一昨年の暮れに、代官山を歩いていた際、広大な空き地を見かけた。
記憶によれば木の鬱蒼と茂る場所だったように思う。
その広大な平地は、マンションにでもなるんだろうなあ。と思いながら写真を撮った。
その写真が下記の写真だ。
現代の代官山という土地で、これだけのまとまった平地があるのが不思議だ。
恐らく、屋敷か何かだったのだろう。どうも記憶が無い。
ネットで調べてみると、徳川家の屋敷跡→NTT社宅 だったそうだ。
NTTの社宅はかなり大規模な団地だったようだ。
どうも同潤会アパートの印象が強すぎて、NTTの公団タイプの団地は記憶されていないらしい。
その広大な平地に向かってみて驚いた。
なんと、そこが「大人の蔦屋」になっているのであった。
半年ばかり前に完成して、話題も豊富だった例の蔦屋だ。
行こう行こうと思いつつ、何回も行った代官山なのに蔦屋には行っていなかったというわけだ。
ここは正直言ってすごい。
とにかく楽しそうだ。
大人の隠れ家的な雰囲気も持っているし、本の並び方も面白い。
スタバは相変わらず仲良しで、バーもあるし、カメラ屋や音楽コーナー、筆記用具屋もあり、
庭を隔てて、レストランもある。
ターゲットは50代なんだそうだが、若い人にも楽しいに違いない。
私は高校生の頃にヒルサイドテラスが楽しかったのだから。(笑)
場所は正しくヒルサイドテラスの対面なのだ。
やはり、本を自由に持って行ってお酒やコーヒーが飲めるのだ。
天国でなくて何だ。
(つづく)
SONY NEX-5/E18-55mm/F3.5-5.6 OSS