SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

「流線形列車の時代 世界鉄道外史」小島英俊著

2017-06-07 | 鉄道・バス

毎日文庫本を多読する私は、ハードバックや大きな本は読まないことにしている。
通勤に持って行くのが重いのと、値段が高いので、小説の場合は文庫文化されるのを
ひたすら待つ。
芥川賞や直木賞を取った本は読むのだが、ハードバックでは買わないで我慢する。
そもそも通勤バックにはカメラが入っているので、大型の本を入れると邪魔。
なので文庫本を読むのだ。

「流線形列車の時代 世界鉄道外史」小島英俊著
は大きくて重いハードバックの本だった。
3300円もした。
数年前に買って、本棚に置いてあった。
通勤にはそぐわない重さなので、自宅で読んだ。
鉄道本だが内容が真面目な本で、実は楽しかった。
海外の鉄道の歴史がわかる本はなかなか無いで、ためになった。
流線型が流行ったのは1920年代~1930年代が一つのピークだが、
この頃の欧米の様子がよく判った。
ちょうどアメリカが世界一の鉄道大国になって、その辺が鉄道だらけになった頃だ。
1930年代にモータリゼーションが襲い掛かって、あれだけ縦横無尽に走っていた鉄道が
忽然と姿を消した頃だ。
それでも長距離の輸送で豪華な流線型の特急はまだまだ元気だったのだ。
日本は南満州鉄道で流線型の車両を走らせていた頃で、その辺の話もたくさん出てくる。
頭の中が整理できて、素晴らしい本であった。
さすが東大出身で経済界で成功した人の本だとも思った。

























コメント
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