この春に廃止になった東急田園都市線の6ドア車の写真を先日あげた。
ホームドア化のためにドア数や車両寸法を統一するために廃車になった。
その写真を見ていたら、英国の多ドア車の開閉風景を思い出して、写真をスキャンした。
馬車時代の名残で、向かい合いのクロスシートが1組ごとに部屋になっていて、
その部屋にドアが1個ずつ付いている。
開け方は、ドアの窓を開けて、手を外側に出してドアノブを回して、ホーム側にドアを押し開けるのだ。
電車がホームに到着すると、一斉にこの動作が行われて面白い。
昔の馬車であれば、係りのものが外からドアを開けてくれて、女性の場合は手を貸してもらって
地面に降りていたシーンだ。
鉄道ではドアの枚数が多すぎて、自分で開けるのだ。
この方式はもう保存鉄道を除けばほとんど見かけないのだろうと思うが、
私が撮った1994年にはまだ2割ほどがこの多ドアの車両だった。
男性が自分で開けて、女性を介助するスタイルの紳士の国だったんだなあ。
後ろに見えるのはビッグベン。
撮影したのは、Network SouthEastのVauxhall駅。
Waterloo駅を出発してすぐの駅だ。
日本で言えば近鉄今里駅(笑)みたいな感じ。
煙突が4本見えるので、昔の北千住か(笑)。
時たま、ユーロスターが通る。
この頃は開業時で、Waterloo駅から出てフランスを目指していた。
ユーロスターのターミナル駅がセント・パンクラス駅に移動したが、
今でもロンドンで最も乗降客の多い駅がWaterloo駅。
これも多ドア車。
壮観である。
そして美しい。
しかし、昔は英国は閉ざされた個室でも怖くなかったんだろうけれど、
今は日本のようにオープン式に変わった。
変な人も居るからね。
ユーロスターは両端が電気機関車だから、音が大きい。
素晴らしいな。
たまらない。
こういう多ドア電車は今だとまったく見れないのか、
地方に行けば見れるのか。
またイギリスにも行こう。
カメラはミノルタα707siとかかな。