月の上の観覧車は8編の短編集で、すべて過去を振り返るお話になっている。
自分が昔、失敗したことや、後悔してきた人生を振り返ったり、孫が祖父の人生を振り返ったり。
そんな重たいテーマが主題になっているのだが、最後はなぜだか明るいし前向きになっているので、
読後は爽やかであったりする。
人生はやり直しはできないし、その時の選択が誤ってたとも仕方が無いことだ。
自分の経験と被って読んでしまう話もたくさん。
荻原浩氏の本を読んだのは初めてだった。
重さやしっかり感、密度がすごい短編を書く人だ。
天才とか文豪とか、そういうのではなく、しっかりと考えられて練り上げられたきちっとした小説なのだ。
お勧めである。
他の小説も読みたくなった。
またすごい人を見つけてしまった。
読んでみました。
中々、読み応えのある短編集でした。
良い本の紹介、ありがとうございました。
重みのあるストーリーでしたよね。
他の本はまた違った感じなんだそうです。