SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

月の上の観覧車 / 荻原浩

2021-11-23 | 読書感想

月の上の観覧車は8編の短編集で、すべて過去を振り返るお話になっている。

自分が昔、失敗したことや、後悔してきた人生を振り返ったり、孫が祖父の人生を振り返ったり。

そんな重たいテーマが主題になっているのだが、最後はなぜだか明るいし前向きになっているので、

読後は爽やかであったりする。

人生はやり直しはできないし、その時の選択が誤ってたとも仕方が無いことだ。

自分の経験と被って読んでしまう話もたくさん。

荻原浩氏の本を読んだのは初めてだった。

重さやしっかり感、密度がすごい短編を書く人だ。

天才とか文豪とか、そういうのではなく、しっかりと考えられて練り上げられたきちっとした小説なのだ。

お勧めである。

他の小説も読みたくなった。

またすごい人を見つけてしまった。

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
早速、、 (SDTM)
2021-11-28 12:04:58
★ 図書館で借りてきて
  読んでみました。
  中々、読み応えのある短編集でした。
  良い本の紹介、ありがとうございました。
返信する
SDTMさんへ (funamyu)
2021-12-04 11:45:44
なんともう読まれましたか。
重みのあるストーリーでしたよね。
他の本はまた違った感じなんだそうです。
返信する

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