村上春樹のリアルな話の長編小説。
お話は幻想的でも不可思議でも無いワクワクしながら先を急ぎたくなる長編。
主人公の多崎つくるは、幼いころからの鉄道駅を眺めるのが好きな少年で、
理系の大学に通い、自由が丘のワンルームに住み、実際には書かれていないが
明らかに小田急電鉄の駅を作ったり管理したりする部署に勤めている。
名古屋の高校時代に非常に仲が良かった男子3、女子2の5人グループが、
なぜだか多崎つくるが東京の大学に行った頃に、4人から絶縁される。
理由のわからない彼は、そのまま地道に小田急に勤めて駅を作っている。
年上の彼女から、絶縁された理由を解明しないと、一生、君は悩んだまま過ごすことになると
言われ、彼女が少しきっかけを作って、彼は解明するために名古屋へ向かう。
結論は・・・・
というちょっとワクワクする展開。
村上春樹にもこういう小説があるんだな。
小説に出てくるフランツ・リストの「ル・マル・デュ・ペイ・巡礼の年」はラザール・ベルマンで
何回も聴いている。
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