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SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

父親

2006-07-15 | 雑感

毎日とても暑い。梅雨は一気に通り過ぎた感じだ。まるで東南アジアに居るようだ。
スーツの上着はとても着れたもんじゃない。
通勤時には欠かせない「iPod」さえ暑苦しいし、そもそも上着を着ないとiPodを
入れる場所が無い。Yシャツの上着に入れるととてもオッサンぽいのも嫌だ。
もっと小さいiPodにすれば良いのだが、私の場合、数千曲入らないと困る。
毎週毎週子供のDVDを借りるついでに自分のCDを数枚借りるからだ。
これがどんどんたまる。でも消すのはもったいない。PCに落とすのもきりが無いのでやらない。

そうは言いながらも今日も音楽は聴いた。
最近お気に入りのDois Mapasを聴きながら日経新聞にも目を通す。(ながら族ですから。マルチタスクと言えば
聞こえがいいか。)駅から会社までは久し振りにLittle Featを聴いた。
実はこのブログのタイトル「Sailin' Shoes」というのは私にとってとても重要なタイトルで、
Little Featのセカンドアルバムのタイトルなのである。

ずっと幼い頃から音楽はかかりっぱなしだった。父親はJAZZ、母親はクラシックと映画音楽だ。
二人ともピアノは先生をするほど上手かったし実際に生徒も来ていた。父親はトランペットも上手く、
大学ではJAZZをやっていたそうだ。
家にはビブラフォンまであった。狭い2DKの公団団地の家に福山ピアノとビブラフォン!!
帰宅すると弾きっぱなし。食べる時間を惜しんで。時々夫婦で連弾もやっていた。歌も仲良く二人で。
楽器をいじっていない時はレコードだ。たくさんあった。ジャケットは全部覚えている。
ステレオの上には犬のオーナメントが付いていた。

いつからかJAZZとクラシックの合間にビートルズが入るようになった。
私が小学生の時もビートルズは現役だったのだ。(今考えるとすごい事実だ。)
職場の部下達も来て夕食と酒を飲んでみんなでビートルズだ。
だんだんと回数が頻繁になる。貧乏な部下達は毎晩おふくろの手料理と酒とビートルズ合唱となった。
2DKの家が2LKに変わって少しは広くなったが、それでもピアノとビブラフォン(現在はバイブと言うな。)と数人の部下。
私の居る場所もないが、そのうち私も一緒に参加するようになった。
テープデッキで録音までした。スイッチを入れるのは私の役目だ。嬉しかった。

日曜日は奈良公園に行きギターでビートルズとカレッジフォークだ。
10メートル置きにそういうグループが居た。輪になって歌っていた。
まるで銀河系やアンドロメダがたくさん散らばっているような。
何が多く歌われていたのか記憶が交錯していてハッキリとわからない。
ミッシェルだったかもしれないし、トワ・エ・モアだったかもしれない。
でもそこかしこからLet it beが聞こえていた状況は確かにあった。
もうどこでもだ。"レリピー”1色だ。
ちょっとお洒落な集団は、公園にはブルーバードでやってきていた。カッコよかった。
子供ながらに憧れた。
私は車だったのか、近鉄で行ったのか記憶にない。
でも女性がすごくおしゃれだったのは確かだ。タイトなスカートにスカーフ、サングラス。
もう40年近い前の高度成長期の話だ。
その時のメンバーは今も私を変わらずかわいがってくれる。40代後半の私を70歳近い元部下達が。
音楽を介した思い出はずっと続く。

父親はとうに他界したが、私が音楽を好きになったのは明らかに父親の影響だ。
亡くなった父に一番感謝しているのは実はそういうところだ。
私も自分の息子達には音楽好きになってくれたらと思う。
歌はどうやら好きなようだ。
今のところ歌うのはヒーローソングばかりだが。確かにカッコいい歌ではあるし。



でも長男が時々「レリピー♪」と口ずさんでるのを私は知っている。
(2003年暮れはNakedを随分かけてたからな。・・・ということは息子は1歳か!
1歳でも忘れないフレーズってのは、やはりすごい。)
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2 コメント

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子供の記憶 (ぬうぴい)
2006-07-15 21:46:51
4歳過ぎだったと思います。テレビで多分オペラをやっていたのだと思うけど、私はその後に母に一曲披露したのです。きっと高音でビブラート効かせて。母はとても喜んで聴いていてくれた、とそのとき思いました。ところが私が成長してから事あるごとに『貴女はね、こうやって歌う子だったのよ』とその真似をするのです。その度に『テレビの真似をしたのだ』と伝えたのですがどうも母の中ではそのまま『変な歌い方をする子』で居続けたようで。



先程次女が卒業アルバムに載せる写真を物色していましたが、『お母さん、この時の記憶があるよ』と息を切らせて見せに来ました。2歳くらいの特にどうっていうことのないワンシーンを彼女は扉の奥の抽斗にしまっていました。



ひらさんのお子さんもそのうちに青年の好む音楽を聴くようになるんでしょうけれど、ヒーローものに夢中だった頃をこの写真を見て

思い出すのでしょうね。



子供たちに抽斗を沢山作ってあげたいですね。

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子供の記憶 (funamyu)
2006-07-16 08:28:02
子供の頃の思い出すシーンってのは、

親とは当然違った視線なので、

微妙に違ってるんですよね。

風景の見え方も微妙に違うでしょう。



もういろんな風景、経験をさせてやりたいですね。

その中から好きなものを選んで欲しい。

親の好みは強制できないですね。

でも同じものが自然に好きになれば、

それはやっぱり楽しいなあ。

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