一番好きな作家は誰と聞かれたら、恐らく絲山秋子が入るだろう。
この人は、絲山A、絲山Bが居て、作風が少なくとも2人、多く見積もると数人いるのだ。
どの小説も不思議な雰囲気が漂っていて、読後感が強い。
でもすごく下調べや勉強がなされている気もするが、そもそも何でも興味があって詳しいのかもしれない。
旅が好きなようで、日本のあちこちが出てくるが、クルマには滅法詳しく、
特にアルファロメオが好みのようだ。
海の仙人も不思議な小説で、舞台は今や北陸新幹線延伸で話題の敦賀。
琵琶湖の北側の町だが、実は日本海側に面していて、関西では有名な場所。
ここから各地に話が繰り広げられて、新潟やなんと自由が丘のロータリーまで出てくる。
もともとTOTOの営業マンをしていて北九州で働いていた経験があって、そこから小説家に転身。
関係ないけれど、今TOTOを聴きながら書いてる(笑)。
音楽も詳しく、この小説にもシェリル・クロウやパット・メセニーが出てくる。
ファンタジーと呼ばれる人間じゃない幻の人間が脇役で登場するのだが、なんだか違和感が無い。
割と悲しい展開もあるのだが、やはり不思議な読後感。
最高傑作と言う人も居る。
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