この本は我が家の下の古本屋で買った。
タイトルだけで買った。
大好きなジミー・ペイジ。
ストーリーは妊娠して出産するまでの十月十日の心や体の変化を書いた小説。
子どもも大きくなった私が読んで面白いわけがないという感じがしたので、
最初の数ページでやめようかと思った。
面白い展開があるとか、どんでん返しがあるとか、そんなストーリーではなく、
ひたすら出産までの心の変化を書いた小説。
しまったなあと思ったが、なぜだか一気に読みたくなるのであった。
電車を待つ1分でも読みたくなって、最近読んだ本では最速で読了した。
なんでだろう?
淡々と地味な展開なのに。
ちょっとした心の機微が面白いとも考えられないし。
しかしここが角田光代の書き方の妙なんだろうか?
なんとなく気になって放っておけない文章。
角田光代さんは、「空中庭園」や「みどりの月」などが印象に残っているが。
60歳すぎの男性にお勧めするわけにはいかないが、もし読んだら一気読みになる不思議さだ。
中に、カラーの絵がたくさんあるが、本人が書いた絵なんだそうだ。
直近で読んだ、角田光代、村上春樹、小川洋子、有川浩、絲山秋子の5名のうち4名が同じ大学出身というのも
何か縁があるのかなあ。
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