関西から名古屋へ向うのはふつうは新幹線か時間に余裕があれば近鉄。
今回は時々夢にまで出てくる残された最後の秘境!魔境!関西本線を使う。
まずは京阪の河内森を降りて徒歩で5分ぐらいのJR旧片町線、現学研都市線の
河内磐船駅に向う。
この辺はすごく田舎であった地区。今もかなりの田舎である。
駅は流石に近代化されている。
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駅前も整備されている。
京阪とJRで駅名を統一したほうが乗換えができるというアピールになるのだが。
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車両は大型化、近代化されたが路線はこのように信じられないような古い遺構が
残る。
JR西日本が急激にスピード競争に参戦し、車両を大型化、高速化したため、
福知山線のような事故が起こったと思われるが、こういう風景もその一端。
この路線も120キロ運転ぐらいの高速になった。
昔は旧型国電の聖地で長尾駅までは電化、そこから木津まではディーゼルであった。1989年の話だ。
東西線が開通し、福知山線と学研都市線は直通運転を開始した。
木津から宝塚への列車が誕生したのだ。
そしてその207系が高速運転で脱線したあの尼崎の大事故が起こる。
この写真は非電化区間のままの遺構であるが、ここを件の207系がくぐるのだが、
車両限界は大丈夫かと心配になる。
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至る所にディーゼル時代がそのまま残る。
趣味的にはたいへん楽しいのだが、急進的なJR西日本の近代化が
とても心配だ。
まあ古いものは意外に頑丈かもしれないが。
いずれにせよアンバランスな風景に驚く。
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私の乗った207系快速は「同志社大学前」が終点。
学生で賑わう田舎の駅。
しかし驚くのは、終点なのだが、そのまま逆方向に折り返すのだ。
ここは終点駅ではないのだが、ホームが2本、線路が2本あるのに、
そのままバックするように宝塚に向う。
単線だからできる技なのだが、不思議な感じがする。
この路線は大事故を起こしたのだから、慎重に確認・運転してください。
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ここから木津に向う後続の普通。
やはりすごいトンネルが見える。
ちぐはぐな風景。
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JRホームからは近鉄京都線が見える。
ここには接続駅はない。
乗換えを待つ間にも近鉄は10本以上の電車が通り過ぎた。
近鉄が圧倒的にフリークエントサービスで勝ってるのがわかるが、
まあJRは大阪都心から学究都市へ学生を運び、近鉄京都線は京都から運ぶので
競合というわけでもないだろう。
近鉄は大阪都心からは「ゆめはんな」で学究都市の左側からアクセスする
別ルートを開業した。
この地区はいわば宝の山なんである。
言っておくが見ての通り、今は本当にド田舎。
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JR木津駅に到着。
ホームが低くて長いという昔の国鉄の風情を残す駅だが、
もうすぐ橋上駅舎化されてしまう。
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時間は夕方で学生の帰宅ラッシュ。
奈良の高校生もノリが良い。
撮れ撮れとうるさいぐらいだった。
関西で風景を撮っていると、必ず若者がピースサインで横から入り込んでくる。
電車を撮っていてもわざわざ画面の中に入ってきて受けを狙う。
むかしは嫌だった。だって風景や電車を撮っているのだから。
最近は、関西人の「お決まり」として、そのままシャッターを押している。
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木津からいったん加茂駅に向う。
ここまでが電化区間。
昔はSLがごろごろしていた駅だ。
今はこのように新しいが小型のディーゼルが憩う。
いよいよここからは魔境、関西本線だ。
何だか気構える。
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私は奈良と大阪で育ったが、関西本線は近代化とは無縁の地区であった。
D51が3重連で加太越えをするすごい場所であったし、
誰も来ないような山の中を走る超ローカル線であった。
関西では福知山線、関西本線、紀勢本線、山陰本線といった非電化ローカル本線が
たくさんあり、それはそれは楽しかった。
SLの貨物、大きな駅、煤けた匂い、長い編成の長距離客車鈍行。
どこも近代化されていった。
しかし関西本線だけはローカル化されたのだ。
名前は本線だが、最近は急行も廃止され貨物も見られないワンマンDCの
長距離ローカルにいわば格下げされた感じだ。
しかしその分、駅舎も沿線風景も何も変わらずに昔のままで
とても素敵な昭和の風景が展開するのだ。
ぜひ皆さんにも探索してもらいたい秘境である。
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柘植駅に到着。
ここもよく来た駅だ。
SLが山越えをして休憩していた風情の駅だった。
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柘植液は草津線が合流するのだが、湘南色の113系がやってきた。
昔はディーゼルが来ていた。
そう電化されたのだ。
本線は非電化のままローカル・ワンマン化され、支線の草津線が近代化されたのだ。
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液晶のまち、亀山に到着。
昔はただの田舎。今は世界の亀山!
関西本線の旅は楽しかった。
意外にスピードは速く、東海道や近鉄線よりも最短距離で真ん中を
突き切っているのがわかる。
ここからはJR東海の新型車両で名古屋に向うのだが、
しかし非常に時間がかかった。
列車本数がそれなりに多いのに単線だからだ。
名古屋駅まで単線。
四日市から名古屋まで1時間以上かかった。
近鉄なら30分強だろう。
駅でもない野原の中の信号所ですれ違い待ちなどもあり、
悠長な感じなのである。
近鉄にはまったく勝ち目はないであろう。
しかしながら時間に余裕があればそれも楽しい。
関西の古い電車たちをめぐる旅はこれにて一件落着。
たった一泊二日だったが、一人であったので
自由に動けて、鉄道沿線も楽しめた。
ここまでお付き合いしていただき有難うございました。
結論を言えばやはり関西は非常に楽しいのであった。
私に限って言えば首都圏の10倍は楽しく感じられる。
人間、鉄道、沿線風景、寺社、食べ物、どれも魅力にあふれていた。
帰りの新幹線は無味乾燥していて疲れるだけであった。
(そもそも座れず、座れない場合は喫煙もできないのだ。がっくし!)
今回は時々夢にまで出てくる残された最後の秘境!魔境!関西本線を使う。
まずは京阪の河内森を降りて徒歩で5分ぐらいのJR旧片町線、現学研都市線の
河内磐船駅に向う。
この辺はすごく田舎であった地区。今もかなりの田舎である。
駅は流石に近代化されている。
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駅前も整備されている。
京阪とJRで駅名を統一したほうが乗換えができるというアピールになるのだが。
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車両は大型化、近代化されたが路線はこのように信じられないような古い遺構が
残る。
JR西日本が急激にスピード競争に参戦し、車両を大型化、高速化したため、
福知山線のような事故が起こったと思われるが、こういう風景もその一端。
この路線も120キロ運転ぐらいの高速になった。
昔は旧型国電の聖地で長尾駅までは電化、そこから木津まではディーゼルであった。1989年の話だ。
東西線が開通し、福知山線と学研都市線は直通運転を開始した。
木津から宝塚への列車が誕生したのだ。
そしてその207系が高速運転で脱線したあの尼崎の大事故が起こる。
この写真は非電化区間のままの遺構であるが、ここを件の207系がくぐるのだが、
車両限界は大丈夫かと心配になる。
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至る所にディーゼル時代がそのまま残る。
趣味的にはたいへん楽しいのだが、急進的なJR西日本の近代化が
とても心配だ。
まあ古いものは意外に頑丈かもしれないが。
いずれにせよアンバランスな風景に驚く。
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私の乗った207系快速は「同志社大学前」が終点。
学生で賑わう田舎の駅。
しかし驚くのは、終点なのだが、そのまま逆方向に折り返すのだ。
ここは終点駅ではないのだが、ホームが2本、線路が2本あるのに、
そのままバックするように宝塚に向う。
単線だからできる技なのだが、不思議な感じがする。
この路線は大事故を起こしたのだから、慎重に確認・運転してください。
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ここから木津に向う後続の普通。
やはりすごいトンネルが見える。
ちぐはぐな風景。
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JRホームからは近鉄京都線が見える。
ここには接続駅はない。
乗換えを待つ間にも近鉄は10本以上の電車が通り過ぎた。
近鉄が圧倒的にフリークエントサービスで勝ってるのがわかるが、
まあJRは大阪都心から学究都市へ学生を運び、近鉄京都線は京都から運ぶので
競合というわけでもないだろう。
近鉄は大阪都心からは「ゆめはんな」で学究都市の左側からアクセスする
別ルートを開業した。
この地区はいわば宝の山なんである。
言っておくが見ての通り、今は本当にド田舎。
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JR木津駅に到着。
ホームが低くて長いという昔の国鉄の風情を残す駅だが、
もうすぐ橋上駅舎化されてしまう。
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時間は夕方で学生の帰宅ラッシュ。
奈良の高校生もノリが良い。
撮れ撮れとうるさいぐらいだった。
関西で風景を撮っていると、必ず若者がピースサインで横から入り込んでくる。
電車を撮っていてもわざわざ画面の中に入ってきて受けを狙う。
むかしは嫌だった。だって風景や電車を撮っているのだから。
最近は、関西人の「お決まり」として、そのままシャッターを押している。
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木津からいったん加茂駅に向う。
ここまでが電化区間。
昔はSLがごろごろしていた駅だ。
今はこのように新しいが小型のディーゼルが憩う。
いよいよここからは魔境、関西本線だ。
何だか気構える。
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私は奈良と大阪で育ったが、関西本線は近代化とは無縁の地区であった。
D51が3重連で加太越えをするすごい場所であったし、
誰も来ないような山の中を走る超ローカル線であった。
関西では福知山線、関西本線、紀勢本線、山陰本線といった非電化ローカル本線が
たくさんあり、それはそれは楽しかった。
SLの貨物、大きな駅、煤けた匂い、長い編成の長距離客車鈍行。
どこも近代化されていった。
しかし関西本線だけはローカル化されたのだ。
名前は本線だが、最近は急行も廃止され貨物も見られないワンマンDCの
長距離ローカルにいわば格下げされた感じだ。
しかしその分、駅舎も沿線風景も何も変わらずに昔のままで
とても素敵な昭和の風景が展開するのだ。
ぜひ皆さんにも探索してもらいたい秘境である。
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ここもよく来た駅だ。
SLが山越えをして休憩していた風情の駅だった。
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柘植液は草津線が合流するのだが、湘南色の113系がやってきた。
昔はディーゼルが来ていた。
そう電化されたのだ。
本線は非電化のままローカル・ワンマン化され、支線の草津線が近代化されたのだ。
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液晶のまち、亀山に到着。
昔はただの田舎。今は世界の亀山!
関西本線の旅は楽しかった。
意外にスピードは速く、東海道や近鉄線よりも最短距離で真ん中を
突き切っているのがわかる。
ここからはJR東海の新型車両で名古屋に向うのだが、
しかし非常に時間がかかった。
列車本数がそれなりに多いのに単線だからだ。
名古屋駅まで単線。
四日市から名古屋まで1時間以上かかった。
近鉄なら30分強だろう。
駅でもない野原の中の信号所ですれ違い待ちなどもあり、
悠長な感じなのである。
近鉄にはまったく勝ち目はないであろう。
しかしながら時間に余裕があればそれも楽しい。
関西の古い電車たちをめぐる旅はこれにて一件落着。
たった一泊二日だったが、一人であったので
自由に動けて、鉄道沿線も楽しめた。
ここまでお付き合いしていただき有難うございました。
結論を言えばやはり関西は非常に楽しいのであった。
私に限って言えば首都圏の10倍は楽しく感じられる。
人間、鉄道、沿線風景、寺社、食べ物、どれも魅力にあふれていた。
帰りの新幹線は無味乾燥していて疲れるだけであった。
(そもそも座れず、座れない場合は喫煙もできないのだ。がっくし!)
ぼくにとって、おそらく一生踏み込むことのない土地の景色と思いますが、自宅にいながら眺められることが不思議な気持ちです。
funamyuさんのブログを見ていると、テレビドキュメンタリーなどの景色と比べてぬくもりが感じられて心地よいです。
ゆっくりとした旅情感が漂っていますね。
それにしても立ちっぱなしの新幹線お疲れ様でした。
またいろいろな景色を眺めさせてください。
私事ですが、funamyuさんの影響もあってデジタル一眼デビューしました。
楽しみが広がりました。ありがとうございます。
一眼は何を買ったんですか?
ぜひ聞きたいです。
キヤノンかなあ、ニコンかなあ。
っていうか、貴殿のブログ見に行きました。
さすが!!!!!
ペンタックスK100D!!!
通の選択です。
よーーーーく考えればK100Dが一番の賢い買い物です。
良いなあ。私も欲しい。
画素数の多さに惑わされないのは正解です。
絵作りがどうかが重要ですから。
ペンタの絵作りは最高ですよ。
レンズも最高だし。
50年前のレンズも使えるし。
それで手ぶれ防止!!
すごいですよ。
しばらくしたらレンズが欲しくなるんだろうなぁ。
それも楽しみなのですが。。。
親元を離れていた母は、桜井に同僚がいてお正月を過ごしたりしたようです。亡くなる一年前に訪れたそのビデオから相当な田舎であることがわかりましたが。
高校の修学旅行で歩いた明日香も鄙びた感じがしました。
足腰が達者なうちに行ってみようかな。ゆめはんなも可愛いし。柿の生る頃がいいな。
奈良の桜井、明日香(飛鳥)地方は山の辺の道にあたる地区ですが、今も鄙びた風情に変わりありません。
規制も厳しく、だいたい開発すると何か出てくるので
デベロッパーは寄らない地区です。
桜井から三重方面に行けば行くほど逆に開発されています。近鉄で大阪から三重方面に向かうとポッカリ未開発の地区を通るんですが何だか不思議です。
桜井はボタンの花が有名ですね。