権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

古い映画二本「犬神家の一族」「オデッサ・ファイル」

2019-10-12 08:35:14 | 映画

先日NHKで放送した古い映画で印象深いのを二本。

犬神家の一族」(1976年)
この映画はスタンダード・サイズでの放映でこれだけは残念。
なにしろ「ハッ」とするくらい見事な画面が連続するので、これはオリジナルサイズで無いと魅力が半減する。
世間が横溝正史のブームになっていた頃に角川が力をいれた一作だけあって、見事なまでのサスペンス映画になっている、ここから石坂浩二の金田一が始まった様な気がする。
で改めて見ると、周りが達者な役者達に囲まれて石坂浩二はチョット浮いている様な印象があるが、やはり監督「市川崑」のご威光だろうと思う。(子供の頃の小学校総見の「東京オリンピック」も見事だったが。)
ところで島田陽子という女優、今はどうなってるか知らないがまさしく「清楚」という言葉がぴったり。

この映画は同じ監督と主演で最近(と言っても2006年のことだけれども)リメークされたが、オリジナル程は冴えない。(オリジナルを知らなければそれなりに楽しめるかも知れないが)

オデッサ・ファイル
昔ミステリ界には「ナチ物」と呼ばれるジャンルが存在していて、この映画はナチ物の最高峰だろうと思っている。因みに有名所では「マラソンマン」「将軍達の夜」「ブラジルから来た少年」等々、ナチスの残党が戦後にドタバタ悪さをする筋立て。
ついでに「オデッサ」は「ジャッカルの日」で夢中になった”フレデリック・フォーサイス”の2作目ということでも大きな期待を持っていて見事に答えてくれた。
3作目の「戦争の犬たち」はそれほどでもなかった記憶がある。(1作目とか2作目とかは自分が知った順番)
ついでに”ジョン・ボイト”もこの映画で初めて知ったが、一般的には”アンジー”の父親としても有名。

今じゃ昔の映画の方が面白く感じる。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする