またまた初見の傑作に遭遇した。
監督「オットー・プレミンジャー」は「栄光への脱出」以外に馴染みが無いが、誠に見事なサスペンス映画を造った。
「栄光への脱出」はポール・ニューマン主演とテーマ曲以外は取柄が無い代物(失礼!)だと思うが、最近の映画「トランボ」でこんなシーンがあった。
・・入浴しながらタイプするトランボに向かってオットーが突然訪ねて来て「この映画クソつまらないから、なんとか脚本を書き直してくれ」と頼む。・・・
この場面では妙に納得した覚えがある、ともかくそんな超大作退屈映画の監督としか記憶にない。
〔内容〕
ロンドンに越してきた女性の娘が行方不明になった。
彼女は兄とともに娘を探すが、まったく手がかりが掴めない。捜査に乗り出した警部(ローレンス・オリビエ)は、消えた娘というのは、彼女の妄想ではないかと疑い出す……。
知らずに見れば「ヒチコック」映画だと間違えるに違い無い、それほど作風が似ている。
さて主演のキャロル・リンレーと言う綺麗な女優さん、名前だけ記憶していて、「ポセイドン・アドベンチャー」「0011ナポレオンソロ:スラッシュの要塞」「事件記者コルチャック:TV」に出ているからどこかで聞いたか観たかしているんだろう。
また、こういう映画に遭遇すると低予算でも(舞台が自宅、旧宅、保育園の三か所で登場人物も両手程なので)脚本と演出と役者のそれぞれの力量が揃えば傑作映画になる。
最近の邦画は残念なことにこれらの一部か全てが欠ける。