権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「芝浜」やすらぎ寄席

2022-12-16 00:46:26 | 演芸

本日は愛宕1丁目の真福寺と言うお寺の本堂での落語会「やすらぎ寄席:立川流」に行ってきた。
トリの立川ぜん馬師匠の「芝浜」は時節柄でもあるが、生の達者な語り口、表情や仕草や間、これらにぐいぐい引き込まれて本当の人情話を堪能、実に良い思いをした。
このぜん馬師匠は大病から復帰した人で、語りはじめはかすれた声が少々気になったが、話に引き込まれてからはそれも味になってしまった。
この話(芝浜)はこんな人が語ると嵌るのかも知れない。
〔こんな話〕
天秤棒一本で行商をしている魚屋の勝は、腕はいいものの酒好きで、仕事でも飲みすぎて失敗が続き、さっぱりうだつが上がらない裏長屋の貧乏暮らし。
その日も女房に朝早く叩き起こされ、嫌々ながら芝の魚市場に仕入れに向かう。しかし時間が早過ぎたため市場はまだ開いていない、しかたなしに誰もいない美しい夜明けの浜辺で顔を洗い、煙管を吹かしているうち、足元の海中に沈んだ革の財布を見つける。
拾って開けると、中には目をむくような大金。有頂天になって自宅に飛んで帰り、さっそく飲み仲間を集めて大酒を呑む。
翌日、二日酔いで起き出した勝に女房、こんなに呑んで支払いをどうする気かとおかんむり。勝は拾った財布の金のことを訴えるが、女房は、そんなものは知らない、お前さんが金欲しさのあまりに酔ったまぎれの夢に見たんだろと言う。
焦った勝は家中を引っ繰り返して財布を探すが、どこにも無い。彼は愕然として、ついに財布の件を夢と諦める。つくづく身の上を考えなおした勝は、これじゃいけねえと一念発起、断酒して死にもの狂いに働きはじめる。
懸命に働いた末、三年後には表通りにいっぱしの店を構えることが出来、生活も安定し、身代も増えた。そしてその年の大晦日の晩のことである。勝は妻に対して献身をねぎらい、頭を下げる。
すると女房は、三年前の財布の件について告白をはじめ、真相を勝に話した。

この噺は年の暮の風物詩の様なものらしい、それは実感。
 
ちなみに今回は前座:立川生ぼう(牛ほめ)、立川?(ふぐ鍋)、立川雲水(竹の水仙)、立川ぜん馬(芝浜)といった陣容。
そして会が終わると抽選会があって、一応10番目位に当たり「卵かけごはんの醤油」なるものを頂いた。
(1番目から好きな物を選んで取って行くシステム)
これは立川流の噺家さんたちが提供した結婚式の引き出物やらどこかの土産物(今回は楽太郎師のお別れ会の品まで)とか色とりどりの景品でフリマの様な感じ。
大体観客40人位で景品が15個だから当たらない人は相当にツキの無い人、前回はそのツキの無い人々の一人だった。

最後の画像は東京中央区新川の夕刻の風景、本日は午後からここで仕事。

PS: 景品で頂いた”コロピヨだし醤油”、ネットで調べたら1200円、木戸銭が1500円だから超お得な日だった。
  卵かけごはんが楽しみ!

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