大沢川の鮎

今日も晴れ。
魚野川の水量も減り真夏の流れに近づいて、車の前をオニヤンマが横切った。
大沢川の流れも細くなり川底の小石も見えてきた。
いつもだと鮎に磨かれて黒くなっている石も鮎がいないらしく白っぽく見える。
せっかく店の横に鮎が群れ、コケを食んでいる食堂なのに少しがっかり。
自慢のものがなくなった感じで、でも流れを眺める事は飽きなく浮かぶ入道雲やせせらぎと一緒に川風に吹かれている。
月曜日に珍しく法事が一つ。
納骨が有るのでお客さんの家からお墓まで送りお経が済むのを待っていた。
自宅の墓もそこにあった。草ぼうぼうで虫取りスミレの枯れ木が立っていた。
スミレもありどちらとも種が出来ていたので来年は綺麗なお花畑になるだろう。
野性的なお墓になってしまうだろう。
夜のお客さんは突然イロリ炭火焼になってしまった。
和室で用意したのに、仕方がないので普段はつけない刺身などをつけて焼き物を少なくする。
鯰が一杯採れて持ち込んできた。
時間が無いので氷漬けにして翌日作業する。
宴会の人たちはよく来る人たち。
岩ガキは三つの調理方法を選べるようにして各自注文を聞いた。
一つはバター焼きでもう一つは牡蠣フライ、生はコロナウイルスのせいで下痢をするといけないので駄目ですと言った。
炭火でさっと焼いて食べてもいいから生でお渡ししますと言って、もし生で食べても責任を取りませんとも付け加えた。
生で食べるチャンスを与えたのに誰も食べなかった。
帰りのバスの中で若い女性があのカキの美味しかったことを繰り返していた。


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