おれはここで生きている

■味乃家 魚野川■新潟県魚沼市下島70-1 定休日 水曜日
死ぬまで生きる のらりくらりのなんでもありのガクさん

小さな旅

2007-11-06 09:25:27 | Weblog
紅葉と行楽と葬儀が一緒になって四日間昼食抜きの状態だった。
その前は親方の金婚式と新装開店があったので、自分で結婚式の支度をして結婚式の主人公になって片づけをしたような感じだった。
さすが疲れ果て昨日は早仕舞い。
板長は川口温泉に行くと言ったがその元気も無く、自宅の風呂とビール一本で夕食を食べて早寝した。
朝も市場に行かないで人目を盗んで日記書きをしている。
今日保健所の巡回指導があって前から大掃除もやっているがこの混乱で遅れている。
日々のふれあいや自然の美しさにチラッと心を囚われて、又現実の作業に引き戻されていた。
昨日は意を決して旅に出ることにした。
早めに市場に行きさっさと注文品だけ受け取り、いつもとは逆の方向に出かけた。
小出の市場にも行かなければいけないので山古志を通って小出の市場に行く事にして距離計をゼロにして出かけた。
ベイシヤの横を右折して信濃川を渡り地震で崩れた妙見の現場を右折してJRの狭いガードを抜け山古志に向かう。
行く方向に高い朝日があり景色は見えないが道路は格段に良くなりくねった細い道の残骸が所に見える。
何も無かったように秋が盛りになっていた。
錦鯉の池は皆空っぽになって干上がり、形のゆがんだチャーハン皿のように並んでいた。
途中で二股に分かれ魚沼に進み、すぐ小さなトンネルを抜けると急に見晴らしが良くなる。
少し残っているむら雲を背に魚沼三山が朝日で逆光になり稜線だけが見え、遠くは薪機や苗場山、きっと谷川も良く見れば見えるだろうと考えながら、下や周りの山々も稜線だけが重なり真ん中を流れる魚野川の盆地のにはところどころ朝霧が輝いていた。
地震の後の空の旅が脳裏に蘇り沢筋に向かい次のトンネルに差し掛かる頃には涙がにじんでいた。
NHKの小さな旅の自分編だねと思った。
崩れた山肌と残る木々の紅葉がさらに心を揺らす。
まだ残りの工事が少しあるがほとんど終わりたまに測量機器をつんだ工事車が駐車している。
そこからさらに右折して竜光を通る道を選択した。
チラッと悩んだが店から山古志に行くルートを見ておいて道聞きに的確の情報を提供する必要があった。
十二平はほとんど人家も無く全壊した家が窓も無く当てたブルーシートもはずれて下がり胸をえぐる。
竜光から新しい道が始まっていたので当然その道が出来て開通していると思ったが手付かずで今までの道路を補修してあった。
しまったと思ったがこの道が当たりだった。
尾根越しの九十九折の細道を登り始めると紅葉の木々が迫り、一番感動したのは秋の山の匂いが満ちていたこと。
紅葉の中で楽しく過ごした日々の幸せ感が車の中にいっぱいに。
やぶには小さなリンドウも咲きやがて沢筋の道にかかった。
もう少しで竜光。
20分のたびの終わり。
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コメント
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