外の車がみんな茜色に光り輝きだした。
素早く東が見える窓辺に向かった。
雲と稜線の間から差し込む光はエネルギーに満ちていた。
日の出の位置がずいぶん東に移動したから。
昨晩のテレビで飢餓遺伝子の話題があった。
若い時はダメだけどもう一日3食食べなくてもいいのだと過激なドクターが話した。
そうかできるとこまでやってみようと決めた。
体重を落とさないとやばいと思ってたから。
予約が無く、イライラが募ってしょっちゅう板長にかみつくのに懲りて薬石拾いに行ってきたいなと言ったら、行ってきたらと言われた。
2月だけ週休2日にしてあるから人手不足だしと思ってたが朝日の色が後押ししてくれた。
ありったけの防寒具と飲み水を積んで出かけた。
当然朝食は抜き、お昼も食べないつもり。
お気に入り場所に着いたらもう先客がいた。
そのうちに富山ナンバーの軽トラが到着。
ほのかな翡翠の夢が砕けた。
本来の目的は姫川薬石を拾うことだからいいやとあきらめムード。
歩き始めると岩ノリが見える。
いいのは1月中がいいのだがてんぷらにすればおいしい。
軽自動車だから石はほどほどに、岩海苔を摘み始めたらあっという間に夕暮れ。
小分けして冷凍保存。
海の香りとフキノトウの苦さがしばらく出せる。
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