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本州の日本海側のほぼ中央に位置する福井県は、湿潤な気候が育む豊富な水資源により、稲作栽培にも適し、全国でも有名な「コシヒカリ発祥の地」だ。
一方、原子力発電所が最も多く立地する県でもある。東日本大震災以降、福井県の原発は停止されていたが、1月下旬に全国で3基目となる関西電力の高浜原発3号機が再稼働。今月下旬には、高浜原発4号機も再稼働する予定だ。
逆風の中で、「原発再稼働」を訴えた続けた
前回2013年、参院選が行われた当時は、まだまだ原発に対する見方が厳しく、再稼働に反対する声が強かった。そんな逆風の中で、「エネルギー安全保障を強化するためにも、原発の早期再稼働を」と訴えたのが、幸福実現党の白川やすゆき氏だった。
白川氏は、日本の産業に対する安くて、安定した電力供給の必要性などから、脱原発の危険性を訴え、早期の再稼働を促す活動を展開してきた。
粘り強い活動が功を奏したのか、安倍政権は再稼働へと政策を転換し始め、結果として、高浜原発の再稼働が実現した。
「消費税を5%に減税する」「憲法9条を改正する」
その白川氏が18日、福井県庁で、今夏に行われる参院選で、幸福実現党の公認候補として出馬することを表明した。
白川氏は主要政策として、以下の3つを掲げている。
- (1)経済成長:消費税8%から5%減税、原発再稼働の推進、高速交通網の整備、規制緩和による自由化、未来産業への投資による経済成長を目指す。
- (2)国防強化:憲法9条改正し、自衛隊を国防軍とする。防衛費を倍増し、抑止力強化に向けた装備の充実を図り、国家や民間企業の機密情報を守るため、サ イバー空間の防衛も強化する。世界への情報発信力を強化し、公平な歴史認識の国際世論の構築。ドイツなどと連携し、国連安保理事会常任理事国入りを目指 す。
- (3)生涯現役社会の実現:社会保障の考え方として、「魚を与えるよりは、魚の釣り方を教えること」を基盤とし、高齢者が75歳まで誇りと生きがいを持って働ける社会を実現する。
昨年3月に、東京―金沢間を結んだ北陸新幹線は、2023年春ごろまでに、金沢―敦賀間の開通を目指している。これが実現すれば、東京―福井間の移動時間が約30分短縮され、年間で約210億円の経済効果が見込まれている。
白川氏が掲げる「消費減税」「規制緩和」などの政策は、経済を活性化させ、日本全国の発展へとつながっていくだろう。
(HS政経塾 水野善丈)
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