大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道5

2008-01-25 19:47:05 | E,霧の狐道
 俺は由紀ちゃんが出て行って見えなくなったのを確かめてから、再びポシェットに手を伸ばした。

“ ムフフフフ、由紀ちゃん、行っちゃったな。
 それじゃ、ちょっと、中を見てみようかなっとォ・・・。”

改めて手に持ってみると重みがある。
鈴以外にも何か貴重品らしい物が入っているようだ。
 俺は、そっと紐を緩めてポシェットの中を見た。
袋の中には、膨れた紙袋が見えた。
その横には、銀色の小さな時計のような物も見える。
俺は紙袋の方を取り出して開いて見た。
紙袋の中には、金平糖のような砂糖菓子が入っていた。

「 小さな金平糖だ。
 粒々が、そこそこ入っている。
 うまそうだな。
 ちょっとぐらい食ってもいいだろう・・・。」

 俺は、辺りに誰もいないのを確かめて、金平糖を数個取り出して口に放り込んだ。
金平糖は俺の口の中でプシュと溶け、刺激のある甘い味が広がった。

「 これ、金平糖じゃ無いな・・・・。
 でも、とても甘くて美味しい・・・・、あれっ?」



☆HOMEページに戻る。
  HOMEページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------