大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道7

2008-01-30 19:16:44 | E,霧の狐道
 箒を持ってウサギの糞を掃き集める。
六匹のウサギはピョンピョン飛んで、箒を持った俺と反対側に逃げる。
白や茶や斑のウサギが飛び跳ねていた。

「 おやっ?」

 ウサギ小屋には、ダンボールの箱の一面を四角く切って出入り口をつけた“ウサギの家”が置いてある。
その出入り口から黄色い足が見える。
動物の足だ。
俺が見ていると、黄色い足はウサギの家の中に、ヒュッと引っ込んだ。

「 おかしいな?」

俺はウサギの家の外にいるウサギの数を数えた。

「 一、二、三、・・・、外に六匹いるな。
 この前、掃除をしたときも六匹だった。
 誰かが一匹、寄付でもしたのかな・・・。
 ちょっと、中を調べてみるか。」

俺は、ウサギ小屋の中に手を突っ込んだ。
確かに動物がいる。

「 外に出してみよう。」

 俺は暴れる動物を両手で掴み、引っ張り出した。
ウサギの家から、白黒のパンダのようなウサギが現れた。

「 何だ、こいつは。」

今まで見たことの無いウサギだ。



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