大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道6

2008-01-28 19:00:37 | E,霧の狐道
 俺の頭の中で、何かがキ~ンと音をたて始めた。
音はどんどん大きくなり、体が揺れる感覚に襲われた。
驚いた俺は、思わず眼を瞑った。

“ 何だ、これは?
 耳鳴りか、眩暈か・・・?”

俺は経験の無いことに戸惑い、じっと音と揺れが収まるまで待った。

“ ・・・・・・・。”

少し時間をおいて、音と揺れは徐々に収まり、静まった。

“ ああ、収まった・・・・、良かった。”

俺は音と揺れが収まったことにホッとして、眼を開けた。

“ 今のは何だったんだろう・・・・。”

体を動かしてみても、特に異常は無い。

“ でも・・、どうってことも無いかな・・・。”

俺は手に持っていた紙袋をもとに戻し、ポシェットの口を閉じた。

“ あ、掃除しなくっちゃ・・・。”

俺は、落し物として先生に渡した方が良いと思ったので、ポシェットを首にぶら下げて掃除を再開した。



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