日々の恐怖 11月1日 実は私です(2)
天井の靴跡です。
小学三年生の時、クラスで弱いクセにいつも威張り散らしていたヤツが、掃除時間にふざけて上履きを投げて、天井に見事な靴跡が付いて、そいつは滅茶苦茶怒られたんだが、その説教は公開説教じゃなかったために、クラスでも足跡の真相を知っていたのは半分もいなかった。
暫くしてから、その足跡の件で真相を知らなかったヤツらが騒ぎ出し、その騒ぎを収めるために、学級会の時間を使ってワザワザ再現実験をした後、張本人に天井を拭き掃除させた。
その後、市の教育委員会にまで報告が上がったらしく、意外とこういったチンケな怪談があるんじゃないかと調べたらしい。(担任談 教育委員会暇だなって言ったのを覚えている。)
それ以降、市内の小中学校では、天井の足跡怪談は撲滅されてしまった。
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