日々の出来事 11月16日 仮面の忍者赤影
今日は、伊上 勝が亡くなった日です。(1991年11月15日)
伊上 勝は脚本家で、1958年特撮ドラマの“遊星王子”で原作・脚本家としてデビューしました。
( この遊星王子は当時のイケメン梅宮辰夫が演じており、後に遊星王子が漬物屋になるとは誰も予想しておりませんでした。)
伊上 勝は、特に子供向け特撮ドラマについて非常に多くの脚本を手掛け、代表作としては、“仮面の忍者赤影”や“仮面ライダー”があります。
最初の作品である遊星王子に見られた、悪人が科学者の発明を助手を使って盗み出そうとするパターンは、後の仮面ライダー等の特撮番組の脚本に数多く流用されています。
また、自分が脚本を書いた番組の多くで主題歌の作詞もしていました。
( 現在活躍している脚本家の井上敏樹は実子です。)
主な脚本番組
遊星王子、仮面の忍者赤影、仮面ライダー、快傑ハリマオ、光速エスパー、隠密剣士、サイボーグ009、ジャイアントロボ、人造人間キカイダー、悪魔くん、がんばれ!レッドビッキーズ、帰ってきたウルトラマン、超人バロム・1、イナズマン、水戸黄門、河童の三平等
仮面の忍者 赤影(作詞 伊上 勝、作曲 小川寛興)
ヽ( ・∀・)ノ 赤い仮面は謎の人
どんな顔だか知らないが ♪
キラリと光る涼しい目
仮面の忍者だ赤影だ ♪
手裏剣シュシュシュシュシュ!
赤影は行く ♪ ヽ(´∀`)ノ
♪(´∀`)ノ゙ 小さな影は青い影
無敵の術を身につけて ♪
ヒラリと跳んで宙を行く
少年忍者だ青影だ ♪
手裏剣シュシュシュシュシュ!
青影は行く ♪ ヽ(´∀`)ノ
♪(´∀`)ノ゙ やさしいおじさん白い影
三人そろって力を合わせ ♪
悪いやつらをなぎ倒す
正義の忍者だ白影だ ♪
手裏剣シュシュシュシュシュ!
白影は行く ♪ ヽ(´∀`)ノ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/e5/5cbad0c6aa26734a89c9556bf0875be1.jpg)
魔風雷丸
☆今日の壺々話
伊上 勝の脚本( 仮面ライダー )
カミキリキッドの光線でやられるゴキブリ男・・・。
「 ど、どうして俺がやられるのだ・・・。」
「 貴様が間抜けだからだ!」
アハハハハハハハ!( 見ていた人、思わず笑ってしまう。)
AD
昔テレビドラマの制作進行(ADみたいな雑用係り)をやってた時の話。
撮影が深夜になって冷え込んできてプロデューサーに、
「 近くのコンビニで、スタッフ全員に缶コーヒーでも買ってきてあげて。」
って言われたから寒い中住宅街を走り回って(車使えないから文字通りダッシュで)、コンビニ2軒ハシゴしてホットコーヒー35本買って来たんだわ。
んで、帰って来たら同じ制作の女の先輩に、
「 何勝手に制作費無駄いしてんの?
制作進行なら、その辺の家で電源借りてポットで湯沸かしてコーヒー淹れろよ!」
って、一方的に怒られてコーヒーはそいつに奪われ、電源貸しくれるトコ探しにポット片手にまた住宅街を回るハメになったんさ。
んで、何件か民家回って事情を説明して電源かしてくれるトコ見っけて、お湯が沸くまで現場にいようと思って急いで帰って来たら、そのクソ女が満面の笑顔で“お疲れ様で~す☆”とかぬかしながら、スタッフに俺が買って来た缶コーヒー渡して歩いてるんだよ。
しかも、“ありがと~!わざわざ買いに行ってくれたの?”って言うスタッフの問いに対し“そうですよ~☆”と即答する腹黒っぷり。
最後に俺の手元にはぬるいからいらないと言われた缶コーヒーが5,6本残り、コーヒー代4200円は制作費として認められず俺の自腹にされた。
他にも信じられん事が何回かその現場であって、俺リアルに人間不信になった。
手術
テレビドラマといえば、手術室にクラシック音楽流して執刀する医師とか出てくるけど、自分が見聞きした例。
オペ中に流れるマツケンサンバ。
無言で執刀する医師。
なぜか無言の看護師たち。
静かな室内に響き渡るオーレーオーレー! マツケンサーンバー!
しばらくして、
「 ……俺さあ、オペ中にマツケンはないと思うんだよな。」
「 ああっ! 私もそう思ってました!」
「 私も!」
「 誰だよ! 持ってきたの!」
皆で言い出すまで30分以上かかっていた。
その間ずっとマツケンは流れていた。
ヒドイヨ…。
看護師の身内に聞いた話。
手術中かかっていた音楽は、赤塚不二夫のテレビアニメ全集。
手術を終えた執刀医が一言。
「 おそまつさまでした。」
テレビドラマ“舌”
ドラマが始まります。
昔、神様の住んでいる森で、禁止されていた猟をした10人の猟師がいました。
数日後、その猟師達が次々に死んで行きます。
そして、不思議なことに、その死体にはどれも舌がありませんでした。
9人の猟師が亡くなって、最後に一番年下の少年が残りました。
少年は、次は自分であることが怖くて怖くて仕方がありませんでした。
そこで、少年は村の長老である婆さんに相談に行きます。
婆さんは、少年に知恵を与えました。
それは、名前を呼ばれても返事をしないこと。
その日の夜、少年が寝ていると少年の名前を呼ぶ声が家の外から聞こえます。
でも、少年は婆さんに言われた通り、返事をしませんでした。
少年の名前を呼ぶ声は、家の周りを4回まわって去って行きました。
次の日、少年は村を出る決心をします。
村を出て42年の歳月が流れました。
少年は老人になり、少年の息子は昔住んでいた村から嫁をもらいます。
息子が猟に出て、老人と息子の嫁だけが留守番をすることになります。
老人は、よく働く嫁に風呂を沸かしてあげます。
老人が風呂場の外で薪をくべ、嫁は風呂に入ります。
しばらくして、風呂に入っている嫁が自分の村の思い出話を、薪をくべている老人に始めました。
それに答えて老人も、昔、猟をして仲間が次々と死んで行った話をすると、不意に老人の名前を呼ぶ声が聞こえました。
老人がまったく警戒せずにその声に返事をしてしまったとき、突然、テレビ画面が真っ暗になります。
そして、真っ暗な画面の中で老人の舌がポトーンと落ちて消えて行くシーンに続いて、何も映っていない黒い画面をバックに女の細い笑い声がいつまでも響いていました。
昔話って、スゴイですね。
考察“砂嵐”
砂嵐(すなあらし)とは、21世紀初頭まで、深夜の時間帯に放映されていた謎のテレビ番組である。
「概要」
2010年頃まで、深夜にテレビを付けると、「砂嵐」という番組が放映されていたと伝えられている。それは「ザー」という無機質な音のもと、白と黒のランダムノイズの映像がひたすら流れるという、視聴者にある種の恐怖を植え付ける内容であった。現在では放映されていない。理由として、心身に不調をきたす者が続出したからという説もある。
この砂嵐という番組が何のために放映されていたのか、不思議な事に知る者は誰もいない。
「都市伝説」
その無機質で恐怖を感じさせる内容から、砂嵐については数々の都市伝説が存在している。
・ずっと見ていると、謎の恐怖映像が流れる。
恐怖映像の種類は異なるが、この手の都市伝説は多い。
・3分以上見続けると変死してしまう。
変死とまではいかなくても、ゲシュタルト崩壊を起こすことは確実である。精神病になる可能性もある。
・テレビ局の局員が、誤って砂嵐の最中にアダルトビデオ映像を流してしまった。すぐに抗議の電話が数10件来た。
この話の怖い所は、砂嵐を見ていた者が、少なくとも数10人(実際はその何百倍)もいたということである。
・本日の告知が流れる。
主に明け方に突然火葬をする場所や葬式の場面が映り、その日に死を迎える日本在住の方々の姓名がテロップで流れる。
・深夜に起きると、親父が砂嵐を見ていた。
ゾクッとする怖い話である。でもね、それ、親父がこっそり見ていたアダルトビデオを急いで停止しただけだから。
・深夜2時に砂嵐を見ると画面の中の世界に吸い込まれる。
一見怖そうな話ではあるが言い換えれば二次元の世界にいけるということだ。なるほど、その手があったか!と思った君は早速今日の深夜に試してみよう!
お話“テレビ”
風呂上がりに、テレビでも見ながら髪を乾かそうかと思って、ドライヤーを持って部屋へ行ってテレビをつける。
いきなり怖い女の人の顔、どアップ。
怖い話の特集かな・・・・?
なんか色がおかしいけど、まあリサイクルショップで安くで買った古いテレビだからしょうがないか。
などと思いつつ、ドライヤーをオンにしたら、いきなり電気がバツン!と切れて真っ暗になった。
あっちゃ、クーラー入れたままドライヤーは無理があったかと思いつつ、テレビの光を頼りにブレーカーの所に行ったら、やっぱりブレーカーが落ちてやがった。
もう、まったく、困ったもんだ。
お話“テレビ画面”
夜中、私は一人でテレビを見ながら,いつの間にかうとうととしていました。
やがて、ふと気づくと、なぜか部屋の電気は消え、テレビの画面だけがぼおっと暗い闇に浮かび上がっています。
テレビ画面にはやたらと長い石階段が映っています。
どうやらどこかの神社のようです。
生放送なのでしょうか。
そこも暗闇に覆われています。
そして、まるで私が見るのを待っていたかのように、画面は階段の上へと移動しはじめました。
画面にはまったく登場人物がいません。
ナレーションもありません。
静かな暗闇の中、コツ、コツ、と足音だけが響いています。
やがて石段を昇りきり、鳥居をくぐり、境内の森の中へとカメラは進んで行きます。
しばらくしてカメラはふと止まりました。
そして照明が落とされます。
画面はほとんど真っ暗です。
私は部屋の電気を点けるのも忘れて、その真っ暗な画面を凝視しつづけました。
かなり長い沈黙の後、さっと白い影と明かりが画面上を横切りました。
そしてまた沈黙が続きます。
やがて、カーン、カーンと釘を打つような音が聞えました。
数分間その音は続き、それが終わった後、また白い影と明かりが画面を横切りました。
また沈黙。
やっとすこしだけ照明がつき、カメラは先ほど音がした方へと近づいて行きます。
私がテレビを見はじめてから、人間の声はまだ一言も聞いてません。
しばらくして、カメラはひとつの木へどんどんと近づいて行きました。
その木の幹には藁人形が五寸釘で打ち付けられています。
その藁人形へさらにカメラが近づく、そして・・・・・。
見なければよかった。
その藁人形には私の名が書かれ、私の写真が貼られていたのです。
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