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日々の出来事 1月5日 ディスコ トゥーリア

2018-01-05 08:00:00 | A,日々の出来事_


  日々の出来事 1月5日 ディスコ トゥーリア


 今日は、六本木ディスコ“トゥーリア”で、照明が落下した事故があった日です。(1988年1月5日)
1988年1月5日、人々がバブルに浮かれ、永遠に続くのではないかと思われた六本木の高級ディスコ文化が、突如終わってしまう出来事がありました。
 六本木の“トゥーリア”は、芸能人が多く出入りする高級ディスコでした。
売りはバリライトと言う照明で、マイケル・ジャクソンがコンサートで使っていたと言う触れ込みで、巨大な口字型が光り輝きながら上下するものでしたが、実際は国産のニセモノでした。
 この重量約2トンのバリライトのワイヤーが切れ、天井から地下一階のフロアまで落下し、3人が死亡、14人が重軽傷を負う事故が発生しました。
この事故を調べた過程で、その場に居合わせていた人のほとんどが東京以外の人であることが判明します。
そして、この頃、既に六本木周辺では東京近県や東北、東海から軽自動車でディスコに乗りつける現象も目立っており、ディスコの実態が記事になることで急速に賑わいが去って行きました。









☆今日の壺々話








六本木のディスコに行こうとしていた人たちの会話



「 いこか~。」
「 いこまいか~。」
「 いかねが~。」
「 いぐべし~。」
「 いくど~。」
「 いこまいけ~。」
「 いくが~。」
「 いこっさ~。」
「 いくべ~。」
「 いきたか~。」
「 よし、そろうた!
 それじゃ、軽自動車でディスコへ出発やんけ!!」









六本木




 先日、六本木からタクシーに乗った。

運転手「 へいらっしゃい!!」
俺「 ん?!」
運転手「 すいません!ついこの間まで寿司屋を営んでいたんですが、この不景気でね…。」
俺「 そうなんですか、大変ですねぇ。」
運転手「 ところでお客さん!何握りやしょ?」

 俺は思った。
この運転手さん年のころは50歳くらい、きっと腕のいい職人さんで、厳しい就業のあと独立して店をもったんだろう。
 この不景気で店をたたんだけれど、嫁さんや子供を養っていく為にタクシーを選んだんだろう。
客が来ると寿司屋の口癖が出てしまうんだろうナ。
なにか、切ない気持ちになった。
そして、俺はやさしく言った。

「 とりあえずハンドル握ってくれ。」










ディスコ



 1988年のこの日、六本木のディスコ、『トゥーリア』で名物の昇降式ペンダント型巨大照明器具が落下し3人が死亡、14人がけがをした。 


巨大照明器具の写真を見た。
この照明が墜ちた。
そりゃ、死ぬわ。


1988年というと、バブルもディスコも絶頂に向けて昇っているのか墜ちていくのか、訳のわからない熱狂の中で踊っていた頃だ。 
死人が出ているので、ざまあみろとは言いにくい事故なんだが、あの時代はなんだったんだろう。 

 しかし、笑わないで欲しいが、この時代私ですら、『ぢすこ』に行ったことがある。 
『なんで金を払ってこんな拷問を受けないといけないのか』
と、正直思った。

変な時代だったなあ。

 この事故のあとも、ディスコでは単に『踊る』という機能だけではなく、VIPルームで酒飲みながらフロアを見下ろすのが偉いとか、ジュリアナのお立ち台でセンスを持って水芸するのが偉い、という変態じみたベクトルで、滅びの道を駆け抜けていく。

変な時代。

そもそも、この事故自体が不思議な話だった。
写真にある照明器具は重量1.8tもの巨大なものだが、アメリカ製で舞台や映画でたくさん使われていて、ホラ、ありがたりなさいよ、という触れ込みだった。 

 事故が起こったとき、アメリカのバリライトの社員がすっ飛んできたそうだが、調べてみたら全然偽物。

腹を抱えて帰ったそうである。

 Wikiprdiaには、この事故の原因が、
『設計上の想定頻度以上で動かしたのでモーターが壊れた』
とか、眠たいことを書いているが、こんな事、工学系の人間が書く文章なら許さない。

 何トンの照明であっても、その安全をモーターの根性と頑張りに頼っていたような書き方だ。
モーターが焼けようが、停電になろうが津波をかぶろうが、器具を支えるワイヤーは絶対にロックされる、と言う当然のフェールセーフが出来ていなかっただけだ。

ふざけんな、馬鹿。

そんな『原因分析』じゃ死んだ人も浮かばれまい。 

 バリライト社に鼻で笑われた、トゥーリアはこの事故を機に閉店。
運営していた丸晶興産という会社も、いまはない。
『レイトンハウス』というブランドでF1にも出ていたのだが、これもない。

ザ・自業自得。

 そもそも、いまや、ディスコというものがない。
いまの若い衆に、

『最近の人もデスコでフィーバーするのかい?』

なんて聞いたら、笑われてしまう。
聞かないけど…。

 クラブ、というのだ。
平板口調でアクセントを『ブ』に置く。
ディスコと同じように、酒を飲んで曲とともに踊るのだが、なんと、ディスコと違って終夜営業である。
 ディスコは、ソープと同じく風営法に引っかかるので、夜12時に閉めないといけないが、クラブはそうではない。
そこは、のりピーがラリってDJをやっちゃうような無法地帯なのだそうだ。

おおこわい。

まあ、ディスコでも、クラブでもいいけどね。
曲と一緒に踊りたいというのは、村祭りの盆踊りの頃から同じだ。
若い衆は、目をつけていた娘とともに繁みの中に消えていく、というところまで同じ。

 しかし、バブルをリアルタイムで知っているというのは、おそらく幸福な体験ではないのだろう。
私自身は『バブル世代』よりも年上だし、何しろこんな性格だから、そこに入って泡まみれ、ということにはならなかったんだけど、曲を聴いて踊るのが楽しい、って気持ちは、わからなくもない。

酒とクスリが入って音楽と一緒に踊れば、ナンパの一つもしたくなるだろう。

 でも、もちろん今更クラブなんか行かない。
というか、入れてもくれないだろう。
昔のディスコでも、入口で『黒服』のチェックを受けて合格しないと、入店さえさせてもらえなかった。

トューリアというのは、そういう『高級ディスコ』だった。

 どんな商売も、ある程度普及すると『差別化』という事をする。
ガキの頃なじみだった八百屋が、久しぶりに帰省してみたら息子が継いでいて、有機野菜とフレッシュハーブばっかり売っていて、

『あたしってば「おうちカフェ」みたいな生活をするの。』

なんて、

『てめえの脳みそに虫がわいてんじゃねえのか?』

という変に気取ったおばさんを集めたりするようなものだ。
 ビジネス用語でいうと、

『クラスファイされたカスタマーをディファレンシエーションする』

というのだそうで、うるせえよ。
こんな文章を書いてるから社会的な成功はないのだなと思うと、ちょっと切ない。

従って、ディスコでもクラブでも、世代やファッションで、客を選ぶようになる。 
 クラスの班分けで、

『お前。入れてやんねえよ。』

というガキのいじめと同じだ。

余計腹立つ。

で、結局 今日の結論は一体何だ?というと、

『私はディスコが大嫌いだ。』

ということ。

ついでに、バブルも嫌いだ。
変な時代だったよ。
あれは…。









えっと、思い出したんだけど



はっきりとは覚えていないのだけれど、何処かのディスコで
シャンデリアが落下した事故が有ったような気がする。
死者は出なかったのかなあ。今はどうなっているのだろうか。
「女の幽霊が現れて踊り狂っている」なんてことは無いよね?


これか、
1988年1月5日
六本木のディスコ「トゥーリア」で 1.6トンの照明装置が落下。3人が下敷きになって死亡。


ありがとうございます。バッチリ死人出たんですね。


トゥーリア現場にいました。
その頃はディスコ大好き工房1年でした。
ウチらは店内に入った直後でドリンクでも・・
で・・・・ガッシャーン!!!!
続く悲鳴、店内騒然でした、コワカッタヨー。


今、その店、もしくは店のあった場所はどうなっているか
ご存知の方はいらっしゃいますか?


トゥ-リアの後は、パチンコやになってるよ。


それ関連の話は、トゥ-リアの後、芝浦のGOLDが、はやった。
で、GOLDの近所に、ワンレン、ボディコンの女の子が、ぼーっと
たってて、「私もGOLDに行ってみたかった。でも、こんなカッコじゃ
行けない・・・」ってつぶやくんだって。
それが、あの事故で亡くなった女の子だっていう噂があったよ。


トゥ-リアは、ワンレン、ボディコン系が主流だったけど、
GOLDは、おしゃれなクラブ系ファッションの子が多くて、
ワンレン、ボディコンじゃ、浮いてしまうわけ。
で、「こんなカッコじゃ行けない・・・」って。


トゥーリアの後ってタトゥーになったんじゃなかったっけ?
違ってたらスマン。


クラブ、ディスコ、ライブハウスには0がよく出るよ。


酩酊して間違えて或るビルに入り、
「まいいさ」とエスカレーターのボタンを昔通ったクラブの階へと押す。
もう潰れてるんだけどね。
今はどんな店になっているのやら、ちょっとそう思ったんだ、ついでだし。
ドアが開いてびっくり。
不景気だからしょうがないけど、その後その階は使われてなくて外装内装もそのまんま。
ドアから覗いてみたら店内は無数の0が跳びまわって三次元で踊ってた。
モチロンすぐ帰ったけどあのビルあのままじゃ危ないぞ。


0 → レイ → 霊?


そう。


私と同じような体験した方いらっしゃらないでしょうか?
お店でマターリ飲んでいると壁から急に半透明の淡青色の0が出てきて
歩き回ったり一緒に踊ってくれたりとか(めっちゃ巧くてリードしてくれる)。
書いた店もそんなことがありましたが、そういう店って必ず数週間
以内に潰れませんでした?
何度か同じ体験をしたらブルーの0が出た時点で、
「ぉっ この店やめるのか?」と判るようになりました。


失礼ですが…。
そのブルーの0はお宅様に憑いておられるのでは?
即ち、あなたが行く先々の店が巻き添えを喰らってあぼ~ん、と。


やっぱり貴方もそう想いますか?
つい先月もお気に入りの娘のいる店が急に・・・・。
それ以来飲みに出ておりません。              
モトコさーん(泣
いや だからそれを否定したくて皆さんにお聞きしているのでございます鬱。


珍人です。


さて私はモトコさんを探しにこれから夜の街へ久しぶりに繰り出そうかと
思っています。
我が友 蒼き0よ。今夜は隠れていてくれ!


なんかお友達になりたい。









テナント募集中



 私は、お酒は体質的に全く飲めないので夜遊び系趣味はディスコでアクション的に踊って楽しむ事です。
日常生活とは違った自分を演出ができ、ギャラリーが盛り上がるムードがたまらなく好きなのです。

そんな折、ちょっと不可思議な体験をした事があったのでお話ししたいと思って書き込ませて頂きます。

 あれは8年前の冬、「アクション的ダンス歓迎」の老舗のお店が閉店したので別な店に行ったけどどこも「振り付け・アクション等でのダンスはお断りします」とケチなとこばかり。辺りを徘徊してみたら、ある「スナック風ディスコ」があったのです。

 大音量で音楽がかかってたので、「ディスコ」と思って店内へ入った。金曜日の夜だというのにお客さんはアベック一組のみだった。

「いらっしゃいませー!」と元気なママさん、そして陽気なDJのお兄さん、フロアレディーのお姉さんがいた。

 私はママさんに「このお店では、アクション的に踊ったらダメなのですか?どこも踊らせてくれなくて...」と話し、ママさんは「どう踊ろうと自由なのにねー。ケチくさいとこ行ってたのかい?ウチのお店では、好きなだけ思う存分アクションバリバリで踊ってきなさい。」
私は閉店時間も聞いてみた。「特に決まってないよ。その場のムードによるわ。たっぷり踊らせてあげるわよ...」入店後とは裏腹に、ママさんの接客態度は薄ら笑みの不気味な感じに変わった。「まー、踊らせてくれればいいや」と思って特に気にしてはいなかった。

 一組のアベックと私とで3人で30分位盛り上がって踊ってたところ、突然、音楽が止まった。
「折角来て頂いて申し訳ありませんが、プレイヤーの調子が悪く、レコードが回らないといった状態なので本日は閉店させていただきます。次回来店の際は入場料はサービスしますから。」と言っていた。30分踊っただけでもアベックと3人で盛り上がり、これまでの「ストレス」は解消できた。私は次の日、またその店に行った。

すると、店のドアには古びた「テナント募集中」のポスターが・・・。

 隣の居酒屋さんに「この辺りでスナックっぽいディスコが昨夜まで営業してたのに、潰れたんですか?」と聞いたら、居酒屋の店員は「そんなハズ無い。もう10年もテナント入ってないままだよ。あの店は借金が払えずじまいで取り立て屋が乗り込んで来て、3人とも殺されたんだ。俺ハッキリ覚えてるんだが昨日が丁度命日に当たる日だ。」

その時、背筋がゾクッとしました。

音楽が正常に流されててずっとあの店で踊ってたら私はどうなったであろうか?
「音楽が止まった」のは、きっと神様が私を救ってくれたのかも知れない。
















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