今日も朝から実にいい天気だ。今日はコッツウォルドを語るときには欠かせない、バイブリーへ行く。
まず朝食はしっかり食べよう。このB&Bの朝食は、まさにイギリスの本格的なBreakfastだ。肉厚のベーコンが2枚どーんとあって、それを食べるだけでも、結構お腹がふくれる。隣の席に日本から来ている母親と娘さんの二人連れがいて驚く。ロンドンでもほとんど日本人に会わなかったのに、CirencesterのB&Bで会うとは不思議なものだ。その方たちも今日バイブリーへ行くというので、バスの時間とかを教えていただいた。
朝食後用意をして、バス停のあるチャーチ前に行く。困ったことにバス停は2ヶ所あり、どちらにバスが止まるか迷う。すると、若い女の方(KKさん)から「今日は!」と声がかかった。「あれ!」B&Bであった娘さんかなと思ったが、よく見ると違う人だ。そうこうするうちに、もう一人の日本人女性(KTさん)が現れた。日本では、Cotswoldsというとやはりバイブリーなのであろうか。そうこうするうちにバスが来た。バスの中で、自然と親しくなった。
Cotswoldsに着く。ガイドブックそのままの美しさだ。19世紀の著名な工芸家ウイリアム・モリスが「イングランドで一番美しい村」と言ったとのこと、イギリス郊外の原風景がここにある。
KTさんは、Cotswoldsは2度目だといい、さっさと先に歩いていく。私たち夫婦とKKさん3人で、付近を歩きはじめる。バラの世話をしているおじさんに声をかける。
その後、アーリントン・ローへ川を渡る。アーリントン・ローは17世紀に織物職人の住まいだったところで、現在ではナショナル・トラストによって管理されている。バイブリーと言えばこの景色が出てくる。
その後Yさんも合流して、村を一巡りする。今でも実際に澄んでいる家がほとんどだが、その家の庭を通ったり入ったりしているということになる。
昼食の時間になったので、4人でスワンホテルのレストランへ行く。そこには、母親と娘さんの親子連れのお二人も来ていた。Cotswoldsでは有名なマス料理を注文する。ビールを飲みながら少し待つと、びっくりするほどのボリュームのあるマス料理が出てきた。
食べきれるかと思ったが、味がやさしくおいしい。もう少しビールがほしかったが、我慢して水を飲むことにする。お話をすると、KKさんは、自転車で世界旅行をしているという。既にアフリカのケニア、スペインなどを回ってきて1年になるという。イギリスで庭園を見学し、将来はガーデンデザイナーになりたいと言う夢を持っている方だ。お若いが実に落ち着いていて、明るい方だ。もう一人のKTさんは、一人で世界旅行をされている。今回はヘルシンキからイギリスに来て、次はバンクーバーへ行くとのこと。びっくりするほどの行動力である。実に社交的で足も健脚なのに驚いた。海外旅行のノウハウが豊富なのでいろいろ教えていただいた。
昼食が終わると、もう2時近くになった。帰りのバスが来るのでバス停で待っていると「860」がやってきた。それに乗り Cirencesterに帰る。バイブリーへの旅にご一緒できて楽しかったこと、また会うことがあるかもしれませんね、と言ってお別れする。
その後、町の中心部を歩く。昨日と違って平日なので人が多く、店も開いている。教会の裏に抜ける道が気になっていたので行ってみると、そこは、びっくりするほど広い芝生の公園になっている。
赤ちゃん連れの若夫婦、若い人のグループ、犬の散歩をする人など、市民がゆっくりくつろいでいるのが実感できる場所だ。歩いていくと奥のほうに池があり、カモや白鳥が泳いでいた。そこからの教会の眺めが美しい。
池の周りを一周する。今夜の夕食が問題だ。歩き疲れたので、もう一度町に来る気がなくなってきた。それで、途中のスーパーで夕食を買うことにした。部屋で食べる夕食は落ち着くことができてよい。