日本人の遺伝系統をゲノム(全遺伝情報)解析した研究で、現在の日本人は日本列島の先住民である縄文人と中国大陸から朝鮮半島経由で渡来した弥生人の混血であると見られる事が分かった。
総合研究大学院大・国立遺伝学研究所・東京大などの研究チームが、過去最大規模のDNA解析を行ったもので、11月1日付の日本人類遺伝学会の英文誌電子版に発表した。
日本人をアイヌ(北海道)・本土人(本州・四国・九州)・琉球人(沖縄)の3集団に分けると、アイヌと琉球人が近くて縄文人型、本土人は弥生人と縄文人との混血の弥生人型であるが分かった。この事は、日本人全般が縄文人の遺伝子を受け継いでいるが、弥生人との混血の度合いは本土人が大きく、混血しながら広がった北海道・沖縄では度合いが小さかったと解釈できると言う。
研究はアイヌ系36人・琉球系35人のゲノムを解析してDNAの個人差を示す60万個の一塩基多型(SNP)を調べ、本州・四国・九州の計243人や韓国人などと比較したとの事。
日本人の起源については、変形説:縄文人がそのまま各地の環境に適応した、人種置換説:縄文人を弥生人が追い出して定着した、混血説:縄文人と弥生人が混血した、などの説がある。総研大の斎藤成也教授(遺伝学)は「研究結果は混血説のシナリオに一致した」と説明している。因みに、本土人の混血程度は大雑把に言えば、縄文人2~3割・弥生人7~8割の混血ではないかと言う。
ツルウメモドキは果実の可愛らしさで知られている。橙色の殻の果実は、殻が割れると赤い実が見え、橙色の殻と割れ出た赤色の種子と対比が素敵だ。果実の可愛らしさだけでなく、黄葉も見事で綺麗だ。
ツルウメモドキ(蔓梅擬)
別名は蔓擬(つるもどき)
ニシキギ科ツルウメモドキ属
落葉つる性低木、雌雄異株
日本・東アジアに自生
日当たりの良い林などで生育
開花時期は5月~6月
果実(径7mm位)は秋に橙色に熟し、3つに裂開して赤い仮種皮に被われた種子が出て見える