文化審議会は11月16日、大平山元遺跡など8件を史跡に指定するよう文部科学相に答申した。このほかに、石垣島東海岸の津波石群など4件を天然記念物に、旧関山宝蔵院庭園を名勝に指定するよう答申し、八重干瀬など2件は天然記念物と名勝の両方にするよう求めた。
答申通り告示されれば、史跡は1709件、天然記念物1005件、名勝374件、登録記念物66件、重要文化的景観35件となる。
◆文化審議会答申(新指定・新登録・新選定)
史跡指定(8件)
大平山元(おおだいやまもと)遺跡 青森県外ケ浜町
国富中村古墳 島根県出雲市
三木城跡および付城跡・土塁 兵庫県三木市
与楽古墳群 奈良県高取町
道成寺境内 和歌山県日高川町、御坊市
首羅山遺跡 福岡県久山町
三重津海軍所跡 佐賀市
西南戦争遺跡 熊本県玉東町、熊本市
名勝指定(1件)
旧関山宝蔵院庭園 新潟県妙高市
名勝および天然記念物(2件)
米塚および草千里ケ浜 熊本県阿蘇市、南阿蘇村
八重干瀬(やびじ) 沖縄県宮古島市
天然記念物指定(4件)
旧相模川橋脚 神奈川県茅ケ崎市
天降川(あもりがわ)流域の火砕流堆積物 鹿児島県霧島市
徳之島明眼の森 鹿児島県伊仙町
石垣島東海岸の津波石群 沖縄県石垣市
登録記念物登録(3件)
旧斎藤氏別邸庭園 新潟市
瓢箪(ひょうたん)島 広島県尾道市、愛媛県今治市
増井氏庭園 高松市
重要文化的景観新選定(1件)
最上川の流通・往来および左沢町場の景観 山形県大江町
◆大平山元遺跡
大平山元遺跡は後期旧石器時代後半(約2万3千年前)から縄文時代草創期(約1万6500年前)の遺跡である。縄文時代草創期の遺構からは世界最古級の土器片(約1万6500年前)が出土している。
この遺跡は、4道県(北海道・青森・岩手・秋田)が世界遺産登録を目指す「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の一つで、18遺跡のうち、唯一史跡指定を受けていなかった。
2000年に発覚した東北旧石器文化研究所(解散)の元副理事長による発掘捏造問題以降、東北地方の旧石器遺跡が史跡に指定されるのは初めてである。本遺跡の発掘には同研究所は関与しておらず、旧石器時代から縄文時代までの遺跡価値は高いと判断された。
今日は薄曇りながらも晴れ。でも風は冷たく強い。道の枯葉は踊り・飛ばされる。
畑ではまだスカビオサが咲いていた。蕾と花と実が混在している。
スカビオサは松虫草(まつむしそう)と呼ばれるが、園芸でよく栽培されるのは1年草のセイヨウマツムシソウである。畑のスカビオサは園芸種の”西洋松虫草”(と思う)。
松虫草の名の由来は、「花が松虫の鳴く頃に咲くから」説や「花後にできるイガグリ頭の様な球形が、仏具の伏鉦(ふせがね)に似ている」説がある。この花後の球形(径3~4cm)は萼(がく)の集まりで中に種がある。熟すと萼が開いて星のように見え、ステルンクーゲル(星の球)と呼ばれる。
スカビオサ
別名:西洋松虫草(せいようまつむしそう)
マツムシソウ科スカビオサ属
セイヨウマツムシソウは一年草
(コーカサスマツムシソウは多年草)
丈は30cm~100cm位
原産地はヨーロッパ、明治初期に渡来
開花時期は5月~10月
園芸種も数多く、花色は白・青・紅・ピンクなど