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哺乳類で雄と雌を産み分ける方法、ウシでは9割成功

2019-09-12 | 科学・技術
 広島大学と大分県農林水産研究指導センター畜産研究部は、「簡単で安価な雌雄産み分け方法の開発に成功」と発表した。ほとんどの哺乳類に使え、同じ技術で牛と豚の両方で雌雄産み分けができる。雌雄の精子の仕分けが早く大量にできるため、研究チームは「実用化すれば、畜産業界に簡便で安い新たな雌雄選別が可能となるのではないか」という。研究成果は8月14日、米科学誌に掲載。
 哺乳類の性別は、XとYの二つの性染色体で決まる。X染色体が二つだと雌、XとY染色体が一つずつだと雄になる。卵子はX染色体が一つだが、精子はX染色体をもつもの(X精子)と、Y染色体をもつもの(Y精子)がある。X精子が受精すれば雌、Y精子なら雄になる。
 研究チームは世界で初めて、雌を作るX精子と雄を作るY精子の間で、機能に差があることを実証。これを利用し、X精子とY精子を仕分け、雌雄産み分けにつなげた。一般のワクチンに使われている免疫性を高める薬品が、X精子のしっぽにだけ特異的に結び付き、精子の泳ぎを抑えることが分かった。ヒトも含め、ほとんどの哺乳類のX精子は同じ反応を見せる。樹脂製の試験管に入れた精液にこの薬品を混ぜると、X精子は沈み、Y精子はそのまま泳ぎ続けて精液の上に集まる。これを利用してXとYを仕分けた。
 産み分けは、8割以上の確率で雄と雌を産み分けることができた。ウシでも9割の確率で成功し、豚でも同じ手法で精液を雌雄に分離し、Y精子の液状精液で人工授精をしたところ、11頭の産子のうち雄が8頭生まれた
 開発した技術は、大量に短時間に精液の仕分けができる。X精子と反応させる薬品は一般のワクチンに利用される安価な物質。牛の凍結精液なら30分、豚の液状精液だと2時間ほど反応させると仕分けられる。

 朝は曇り、午後から晴れ。湿度が低い、風が気持ち良い。最高気温26℃と秋の気温かな。
 塀からはみ出して咲いている”モミジアオイ”。(撮影は朝に雨が降った日)
 花は”ハイビスカ”に花に似ている。でも、葉は深く3裂~7裂して狭く、花弁の付け根が細く各々離れている。花色は中心が真紅で、花弁はピンク色。
 名(モミジアオイ:紅葉葵)の由来は、葉の形が「もみじ」に似る葵(あおい)だから。別名にも”モミジバアオイ”がある。
 モミジアオイ(紅葉葵)
 別名:紅蜀葵(こうしょっき)、紅葉葉葵(もみじばあおい)
 学名:Hibiscus coccineus
 アオイ科フヨウ属(ハイビスカス属)
 北アメリカ原産
 宿根草、茎は硬くほぼ直立
 開花時期は7月~9月
 花は大きく直径10数cm、花弁は5枚で細長くて弁間は離れている