名古屋大学大学院生命農学研究科の小田裕昭准教授らの研究グループが、「砂糖(ショ糖)の取り過ぎがメタボリックシンドローム(メタボ)につながるメカニズムが分かった。砂糖を取り過ぎると肝臓の脂質代謝のリズムが乱れて中性脂肪を蓄積しやすくなる。」と明らかにした(9月12日発表)。研究成果は9月3日付の米国生化学分子生物学誌「J. Biol.Chem.」に掲載された。メタボの予防対策につながる成果として注目される。
メタボリックシンドロームは、インスリン抵抗性を基盤とする生活習慣病の前段階の未病状態であり、生活習慣の改善により元に戻ることができると考えられている。これまで、メタボリックシンドロームの原因は、エネルギーの過剰摂取や動物性油脂の過剰摂取などが主な要因であると考えられてきたが、最近になって、砂糖(ショ糖)や異性化糖などの果糖を多く含む糖の取り過ぎが主要な原因の一つであることがわかってきた。実際には、食品に元から含まれている糖ではなく、後から添加する糖(加糖)の過剰摂取が問題と考えられている。そのため、2015年にWHOは、1日の砂糖の摂取を摂取エネルギーの5%未満、小さじ6杯分の砂糖(約24g)相当にするよう指針を出している。
研究グループは、時間栄養学的研究によって摂食時間を日中の活動時間帯だけに制限することにより、砂糖の過剰摂取による脂質代謝異常(脂肪肝、高脂血症)が改善されることを既に報告している。今回は、ラットを用いて、砂糖の取り過ぎによる脂質代謝異常のメカニズムを調べた。その結果、肝臓の脂質代謝は日周リズムを示すが、その脂質合成のリズムの振幅が砂糖の取り過ぎにより増大し、脂質合成が促進することが原因であると突き止めた。また、この作用は、ショ糖を構成する果糖によることも明らかにした。さらに、ショ糖を構成する果糖とブドウ糖は、わずかな構造上の違いがあるだけにもかかわらず、代謝におよぼす影響が大きく異なり、それに体内時計が関係することもわかった。
研究グループは、「今回の研究成果は、生化学系の教科書にある記載の修正につながり、また、砂糖の取り過ぎによるメタボリックシンドロームの予防への手がかりになるものと期待される」と、述べている。
◆世界保健機関(WHO)は「糖類を1日摂取カロリーの5%未満に抑える」よう勧める
世界保健機関(WHO)は、砂糖などの糖類を1日に摂取するカロリーの5%未満に抑えるよう勧める新たガイドラインを発表した(2015年3月5日)。
これまでは10%まで(2002年の指針)と推奨してきたが、5%未満に抑えれば虫歯や肥満などの健康問題を改善できることが判ったとしている。5%は平均的な成人で1日25gの砂糖(ティースプーン6杯分)に相当すると言う。ここでの対象は、砂糖・蜂蜜・果汁などに自然に含まれる糖分と食品に添加される糖分で、生の果物などに含まれるものは含めない。
因みに、推奨数字超えとなるのは、あんパンなら1個、炭酸飲料なら1本・・との事。
日本人の食事摂取基準(10年版)は策定されているが、糖類摂取量基準は策定していない(厚生労働省)。15年版の食事摂取基準には、糖類摂取量基準は盛り込めないが、食品成分表の糖分含有量記載を受けて20年版の食事摂取基準に糖類摂取量基準を盛り込む方向との事。
朝から曇り、雲が厚いけど雨は降らない。
散歩道沿いの玄関前で、鉢植えの”トレニア”の花が咲いている。花の形は、口を開けた時の唇を連想させる・・ちょっと魅惑的・誘惑的。花の色は、青紫と薄い赤。
トレニアには約40種程あり、一般に”トレニア”の名前で呼ばれるのは、インドシナ原産の”トレニア・フルニエリ(T.fournieri)”とその変種や園芸品種と言う。
因みに、”トレニア”は9月21日の誕生花、花言葉は”愛嬌(あいきょう)”。
トレニア
別名:花瓜草(はなうりぐさ)、蔓瓜草(つるうりぐさ)、夏菫(なつすみれ)
学名:Torenia
アゼナ科(ゴマノハグサ科)ツルウリクサ属(トレニア属)
一年草として扱う
草丈は15cm~35cm
開花時期は5月~10月
花は径3cm位
花色は濃い紫色が基本で、赤・白・ピンクなど
メタボリックシンドロームは、インスリン抵抗性を基盤とする生活習慣病の前段階の未病状態であり、生活習慣の改善により元に戻ることができると考えられている。これまで、メタボリックシンドロームの原因は、エネルギーの過剰摂取や動物性油脂の過剰摂取などが主な要因であると考えられてきたが、最近になって、砂糖(ショ糖)や異性化糖などの果糖を多く含む糖の取り過ぎが主要な原因の一つであることがわかってきた。実際には、食品に元から含まれている糖ではなく、後から添加する糖(加糖)の過剰摂取が問題と考えられている。そのため、2015年にWHOは、1日の砂糖の摂取を摂取エネルギーの5%未満、小さじ6杯分の砂糖(約24g)相当にするよう指針を出している。
研究グループは、時間栄養学的研究によって摂食時間を日中の活動時間帯だけに制限することにより、砂糖の過剰摂取による脂質代謝異常(脂肪肝、高脂血症)が改善されることを既に報告している。今回は、ラットを用いて、砂糖の取り過ぎによる脂質代謝異常のメカニズムを調べた。その結果、肝臓の脂質代謝は日周リズムを示すが、その脂質合成のリズムの振幅が砂糖の取り過ぎにより増大し、脂質合成が促進することが原因であると突き止めた。また、この作用は、ショ糖を構成する果糖によることも明らかにした。さらに、ショ糖を構成する果糖とブドウ糖は、わずかな構造上の違いがあるだけにもかかわらず、代謝におよぼす影響が大きく異なり、それに体内時計が関係することもわかった。
研究グループは、「今回の研究成果は、生化学系の教科書にある記載の修正につながり、また、砂糖の取り過ぎによるメタボリックシンドロームの予防への手がかりになるものと期待される」と、述べている。
◆世界保健機関(WHO)は「糖類を1日摂取カロリーの5%未満に抑える」よう勧める
世界保健機関(WHO)は、砂糖などの糖類を1日に摂取するカロリーの5%未満に抑えるよう勧める新たガイドラインを発表した(2015年3月5日)。
これまでは10%まで(2002年の指針)と推奨してきたが、5%未満に抑えれば虫歯や肥満などの健康問題を改善できることが判ったとしている。5%は平均的な成人で1日25gの砂糖(ティースプーン6杯分)に相当すると言う。ここでの対象は、砂糖・蜂蜜・果汁などに自然に含まれる糖分と食品に添加される糖分で、生の果物などに含まれるものは含めない。
因みに、推奨数字超えとなるのは、あんパンなら1個、炭酸飲料なら1本・・との事。
日本人の食事摂取基準(10年版)は策定されているが、糖類摂取量基準は策定していない(厚生労働省)。15年版の食事摂取基準には、糖類摂取量基準は盛り込めないが、食品成分表の糖分含有量記載を受けて20年版の食事摂取基準に糖類摂取量基準を盛り込む方向との事。
朝から曇り、雲が厚いけど雨は降らない。
散歩道沿いの玄関前で、鉢植えの”トレニア”の花が咲いている。花の形は、口を開けた時の唇を連想させる・・ちょっと魅惑的・誘惑的。花の色は、青紫と薄い赤。
トレニアには約40種程あり、一般に”トレニア”の名前で呼ばれるのは、インドシナ原産の”トレニア・フルニエリ(T.fournieri)”とその変種や園芸品種と言う。
因みに、”トレニア”は9月21日の誕生花、花言葉は”愛嬌(あいきょう)”。
トレニア
別名:花瓜草(はなうりぐさ)、蔓瓜草(つるうりぐさ)、夏菫(なつすみれ)
学名:Torenia
アゼナ科(ゴマノハグサ科)ツルウリクサ属(トレニア属)
一年草として扱う
草丈は15cm~35cm
開花時期は5月~10月
花は径3cm位
花色は濃い紫色が基本で、赤・白・ピンクなど