札幌はぐずついた天気が続いています。
本来、北海道には梅雨はないはずなのに、本州以南といっしょに梅雨入りしてしまったような日々です。
札幌の女性陶芸家、武田響さんの個展「しずく」は、水のしずくと生命を表現したインスタレーションがメーン。
えぞつゆの、いまの季節にぴったり合った展示といえるかもしれません。
冒頭の画像でわかるように、床の上には水面の波紋のようなかたちが並び、天井からはし . . . 本文を読む
円山公園の近くにある工芸ギャラリー愛海詩(えみし)での企画展は数カ月ぶりだと思う。
今回の作者は、吉岡幸雄さん。京都に工房を持ち、古代の日本の色を天然染料で再現することに精魂を傾けている、染色の第一人者。「日本の色を染める」(岩波新書)や「日本の色事典」など著書も多数。
会場の2階に上ってみたが、良い意味で意外だったのは、小銭入れやバッグなど、あまり高価でなく、親しみが持てる品が多かったこと . . . 本文を読む
東京方面では毎年のように個展を開き活発に活動している人のようだけど、道内ではこれが初の発表だと思う。
筆者がよく参照している「日本写真家事典」に記載がないし、写真雑誌や評論などで名前を見たこともないので、どんな作家なのかほとんど先入観なしに会場へ足を運ぶことができた。
三つあるメーンの会場は、すべてモノクロ。
いかにも「銀塩モノクロ」という物質感がある(札幌の若手では、まだまだ銀塩モノク . . . 本文を読む
時計台ギャラリーの3階でひんぱんに開かれている絵画教室展のひとつです。
ことし1月に亡くなられた、指導者の鵜沼人士さんの作品が2点展示されていました。
「ブルーの耳飾」(F15)は、鵜沼さんらしい端正な筆致の人物画。坐った若い女性がモデルです。
「自画像(遺作)」(F6)は、まだ塗り残しがあり、未完成のようです。ほおがこけた姿は、昔の鵜沼さんを知る者にとってはちょっと驚かされますが、硬い表 . . . 本文を読む
(長文です)
主体美術は、1964年に自由美術から分かれて発足しており、団体公募展のなかでは歴史の新しい部類に入ります。
創立会員のひとりに、道内画壇に重きをなした故小谷博貞さんが名を連ねており、道内関係者も多いです。部門は絵画のみで、いまも東京都美術館を会場としています。
最近では、若者の出品料を無料にするとうたって話題を呼びました。
北海道展は1994年スタートし、2-3年おきに開か . . . 本文を読む