(承前)
絵画の発展系としての澁谷作品の位置づけについては、今春の
■澁谷俊彦個展-青い雫09-
で論じているので、ここではくりかえさない。
このエントリでは、作品のもつもうひとつの面について考える。
先のエントリで作者が書いていたとおり、美術館やギャラリーが美術品を見る場所として一般的になるのは、じつはそんなに昔のことではない。西洋であれば教会や貴族の館であり、日本では浮世絵や屏風が . . . 本文を読む
深川についての印象は、おおむね下記のエントリに記したとおりだが、一点追記。
20年ほど前、深川から来た若い女性グループに、どちらから来たのかをたずねると、「納内」「音江」という答えで、ちょっとおどろいたことがある。
深川市は、昭和の大合併で深川、一已(イチャン)、納内 . . . 本文を読む
Yamamoto Yuki "Invsiblevisible".
だいぶ前に見たのに、気がついたらあと数日…。
JR札幌駅の中にあるショーウインドーのようなボックスは、これまで國松明日香さんや伊藤隆介さんといった作家たちが発表に用いてきたが、若手・公募に開放することになり、山本雄基さんがその第1弾である。
山本雄基さんは1971年生まれ。
道教大在学中および大学院に在籍しているころ . . . 本文を読む
AITA Chinatsu solo exhibition.
She is a painter lives in Sapporo,born in 1980.
Her works are non-figrative,but we have many inspirations and imaginations if we are in front of her "katarijima".
Katari . . . 本文を読む
正式なタイトルは「第7回富樫正雄アトリエ展 正雄の軌跡“北海道生活派”時代(1952-71年)の作品から」。
富樫正雄(1913~1990年)は小樽生まれ。東京美術学校(現東京藝大)を2年で中退し、戦後は「北海道生活派」に属して、労働現場に題材を得た絵や風景画を、たしかな技術のリアリズムで描いていました。
遺族がアトリエ跡に小さなギャラリーをひらいており、毎年夏に作品が公開されます。
今 . . . 本文を読む
訃報です。
真鍋敏忠アートギャラリーの2009年7月23日の項を読むまで気がつかなかったのですが、札幌では数少ない企画画廊であった「エルム画廊」オーナーの本田英夫さんが亡くなっていたそうです。
あわてて北海道新聞のおくやみ欄をさかのぼって見たら、7月13日の紙面に載っていました。10日死去。85歳。葬儀終了-とありました。
さっぽろ文庫「札幌の絵画」(札幌市教委編)によると、エルム画 . . . 本文を読む
読者の方にとってどうでもいい話だろうと思うし、じぶんでもむかしほどワクワクしなくなってるんですけど、一応ご報告まで。
2009年7月23日のアクセスポイント数が
1241 IP
となり、これまでの最多だった2007年1月9日の1076iPを、2年半ぶりに更新しました。
たぶん、このエントリに、検索でやってきた人が多いのではないかと思われます。
ちなみに、gooブログ全体では228 . . . 本文を読む
(文中敬称略)
「交差する視点とかたち」と題する展覧会は、これで3回目を迎えた。
札幌を拠点に、陶のオブジェやインスタレーションを精力的に制作、発表している下沢敏也がホスト役となり、毎回、道内を代表するベテラン造形作家である阿部典英と、本州の気鋭の陶芸家ひとりを迎えるというスタイル。昨年からは、道内の作家もさらにひとり加えている。
ちなみに、本州からはこれまで、走泥社の川上力三、現代陶芸 . . . 本文を読む
札幌の若手水彩画家、石垣渉さんの8回目の個展。
鉛筆の線(あたり)がまったく見えず、透明な色彩で道内の風景を描いている。その清澄さには、だれもが驚嘆し、魅せられてしまうのではないだろうか。
今回はとくにテーマを設けず、そのつど心ひかれた風景を描いている。
また、これまであえて取り入れてこなかった水彩画の技法にも挑んでいる。
きっかけは昨年東京で見た東山魁夷の展覧会。
金箔などを . . . 本文を読む
濱田五郎さんは後志管内岩内町の画家。ことし80歳になるとは思えないほどの元気さで、毎年のように札幌・スカイホールで個展を開いています。道展会員でもあります。
ことしは、初めての画集を発刊したことを記念しての個展で、画集は、会場でも2500円で販売しています。
濱田さんは徹底した現場主義で、いまでも50号より小さいキャンバスの場合、屋外にイーゼルを立ててその場で絵筆をふるいます。
生前の木田 . . . 本文を読む
橘内美貴子さんは、日本版画協会の「版画展」、国展、北海道版画協会展などに出品しています。近年は、薄いベールが何枚もかさなり合わさったような、繊細なイメージの作品を目にすることが多かったと思います。
今回も「ナツイロ」「ミズノハナ」といったシルクスクリーンの作品が展示されています。これまでの作品と違い、薄い色の重なりの中に曲線が引かれていて、画面にメリハリをあたえています。その線にまったく迷いが . . . 本文を読む
北海道書道展会員の矢橋寿心さんの書展。
毎日新聞2009年7月23日、北海道版の記事には、次のようなくだりがありました。
「部門にかかわらず書きたいものを書いた」という30点ほどの作品は漢字と詩文書が半々。漢字の横作品「鳴琴」(90センチ×180センチ)は篆書(てんしょ)で渇筆(かっぴつ)が効果的な温かみのある作品。詩文書の「石ころのような人間」(135センチ×135センチ)は武者小路実 . . . 本文を読む
不景気なんでしょうか。
例年よりやや少なかったような気がします。
リボンや鼓のようなかたち。
雪が降りしきり、消えていくような美しい花火。
スイカを模したもの。右は、食べたあとの切れ端です。
ことしは、西洋なしやイチゴ、パイナッ . . . 本文を読む
三浦恭三さんは小樽在住のベテラン画家。
道展、北海道抽象派作家協会、美術文化協会、小樽美術協会と、所属しているグループも多く、さらに年2度ひらかれるさいとうギャラリーの企画小品展にも出品しているためか、個展はひさしぶりのようだ。
今回は「浮遊」と題した20点が展示されている。
絵柄は、近年取り組んでいる、バイオモーフィックともいえる曲線をメーンにしたさまざまな形状が、しぶきなどをちり . . . 本文を読む
(承前)
23日。仕事は休み。
朝方はいまひとつ体調が悪く、昼前に出発した。
空は、ようやく晴れ。
街のあちこちで、アジサイとコスモスが揺れている。
このまま秋になるのでは-という悪い予感がする。
紀伊國屋書店札幌本店ギャラリー→(JR)
北都館→
ソクラテスのカフェギャラリー→(ジェイアールバス)
札幌市資料館→
コンチネンタルギャラリー→(市電)
さっしんギャラリー→
スカイホ . . . 本文を読む