吟行句会・座間谷戸山公園

天気　曇一時雨

とうとう梅雨入り。まだ五月ですよ～と空へ怒りたくなるが、仕方がない。
この吟行句会、なぜか雨だったり季節外れの寒さだったり、あまり天候に恵まれない。今日も雨という予報だったので雨対策ばっちり、今日こそは雨に降られてもいいぞ、と思って出かけたが、雨は夕方まで降らなかった。荷物が重たいばかりで。

訳あって少し遅くなったので、今日は広大な公園内を歩くのは諦めて、行きは途中にある坂東札所寺の星谷寺へ、久しぶりに寄ってみた。大銀杏の若葉が何ともさわやかだった。

公園へ着いたらもう11時をかなり過ぎていて焦った。動きまわる時間もないので入口から遠くない「水鳥の池」という大きな池のほとりのベンチに座っていると、カワセミの鳴き声が。
目の前の池には居ないので、少し離れた芦原の湿地帯のそばの小さな池へ行ってみた。カメラを持ったオジサンがスタンバイしていて、すぐそばの葦にカワセミが止まっている。我が家のそばの公園の池にもカワセミは居るが、こんなに近くには滅多に来てはくれない。それに、バックのロケーションが何とも写真向きなのだ。
何とか、時代遅れのコンパクトデジで撮って帰宅後に拡大してみたが・・こんなもの。吟行句会に一眼レフを持参したら俳句は作らなくなるから仕方がない。

カワセミを眺めながら、池の前でおにぎりを食べて・・なんとも幸せな気分。
だったのだが・・カワセミが去ったあと、ふっと池の水面を見たら、ヘビが泳いでいる。うわ、私の大の苦手、夏にこの公園で何度出逢ったことか。正視出来る相手ではないし、かといって食べかけの弁当を放り出すわけにもいかず・・池に背を向け、そばのカメラのオジサンに聞いた。
「あのぉ・・ヘビはこっちへ来ます？」
「いや、来ないみたいです」
しばらくして、また聞く。
「もう居ませんか」
「あっち側に行ってしまったみたいですよ」
折角のおにぎりを味わうどころではなかった。幸せな時間は長く続かない。
それにしても、他の仲間はあまりヤツには出逢ったことがないそうだ。何で私ばかりを狙うのだろう？もう厭。

声残し翡翠消えてしまひけり　　KUMI