KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

昭和・・

2014年02月21日 | 俳句
天気 晴

今、句友に借りた三田完氏の「歌は季につれ」という随筆集(でいいのだろうか?)を読んでいる。作者は俳人・長谷川かな女の孫にあたる人で、私よりもかなり若い。母親も俳人で、今は本人も俳句を作る人だ。NHKの芸能番組のプロジューサーをしていたので芸能全般にとっても詳しい。作者のことはさておいて・・
内容は、まさに昭和の、私の生きた時代をその時代に流行った歌で切り込んで書いていて、そこに俳句を配する、という巧妙な書き方。

月刊誌に掲載していたようで、毎月、ひとつの歌がテーマになっている。
 「野崎小唄」「満州娘」・・なんて、私の知らない時代の、でもなぜか知っている歌だ。
 「青い山脈」「リンゴ追分」・・歌を思い出すだけで子供の頃の暮らしが目の前に広がる。
無論、「パッパー警部」や「春一番」など、作者にとってきっと思い出深いであろう昭和後期の歌も出てくる。
36の歌、全部、歌詞までとは言えないが私の知っている昭和の歌なのだ。

私は、仕事を離れてからは「年号」で今を考える習慣がなくなった。すべて西暦で考える。だから平成何年、と書くときは考えないと出てこない。
それが、昨年末に年賀葉書を買ったら「平成26年」とあった。え~っ、もう平成になってから四半世紀も過ぎてしまった?ぞっとした。
     平成も四半世紀や返り花 KUMI
ちょうどネット句会で「返り花」の題が出たので作った句。あまり評判は良くなかった。

今もまだ、昭和を生きている気分。で、それが昨日の句になった。変な句ではあるけれど。

雪折れの竹青々とそよぎけり  KUMI
コメント (2)
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