KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

吟行句会・向島百花園(3.20)

2016年03月21日 | 俳句
昨日の話。
毎日書けなくなってから、その日のうちに・・と思っても気力がついていかない。
こうやって怠け癖がついていくみたいな気がする。

という昨日は、吟行の昼ごろまでは暖かい日差しに恵まれた。バスを下りたら、あら、百花園の生垣がすっかり新しい青竹になっている。
そして園内は、わが家のあたりよりも早い春の訪れ。江戸彼岸桜は満開、三椏の花も満開、足元にはつくしタンポポ、可憐なスズラン水仙、というちょっとうきうきする気分になった。






キブシ(木五倍子)の花も大分膨らんできた。


他にも色々とあったけれど、俳句を作りに行った訳で、写真はほどほどに。
でも、その中で、池のほとりの柳の芽に花の咲いているのにちょっと感動。ヒヨドリが来てついばんでいた。甘いのか苦いのか・・


とはいえ、ちょっとがっかりしている。
百花園には10年以上、吟行句会で、今は隔月、以前は毎月行ったこともある場所だ。どこに何が咲くのか覚えてしまったくらいだ。始まりは江戸の風流人たちが野の風情を楽しもう、と作った庭園。なので自然そのままに日本固有の植物を楽しめる所だ。
それが・・最近は、あまりにも手入れし過ぎて、すっきりとしてしまった。花の咲く木も、剪定され過ぎのように思う。見通しが良くなり落ち着かない。
以前のように野山の中を歩いている気分にさせてくれない。庭園は東京都が管理しているけれど、委託の造園業者が替わったのだろう。手入れしていない、と思わせてきちんと咲くものは咲かせ、不要なものは除いていた以前の庭の方が私は好きだった。
まわりは高層のマンションが増え、目の前にはスカイツリーがデンと構える地、郊外の林へ入ったような風情がとても良かったのに・・

と文句を言っても詮ないこと。
現実のもやもやはすべて忘れて、半日を過ごした。俳句と遠ざかった日々なのに、午後の句会は10句のうち8句に点をいただき、我ながら良くもまあ・・と感心した。やっぱり出かければ何とかなるものだ。

野遊びのどこに坐しても水の音  KUMI
コメント (4)
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