呪縛を解きたい

天気　晴

少し湿度は上がって汗ばむ日になった。
最近、2年前・3年前のことがふっと断片的に思い出されて、そこからあれやこれやの厳しかった・・地獄の日々、などと言っていた時期もあった・・事柄を思い出す。変な夢を見る。
姉の三回忌の日が近づいて、でも三回忌は早めに4月に長兄の十三回忌と一緒に姪が修してくれた。だから何もすることはないし・・本来、他家の人間になっている私のすることでもないし。実家の墓参も簡単に行ける場所ではない。
思い出したくないことばかりなのに思い出す。
少しは気が休まるかと思い、実家と同じ真言宗の高幡不動尊へお参りに行ってみた。ちょうど、モノレールで多摩センターまで行く用もあったし。

何も行事のない夏の終わりに行ったのは初めてだ。人の影はあまりなくて、護摩行の最中で拡声器を通して声明が境内に鳴りひびく。法鼓の音が地を轟かす。
なぜか、そんな境内に居るだけで心やすらいだ。
上の写真の不動堂は、月曜で拝観はお休み。迫力のある不動尊に逢ったら元気が出る、と思ったのに残念。大日堂も休みで、中には入れない。縁の外から奥の大日如来様を拝んだ。

大日堂へ上がる門の前、楓がもう、少しだけ色づいていてびっくりした。（すべてスマホ写真）


静かな境内、大師堂にお詣りして、しばらく木陰で声明を聞いていた。
秋が、静かに近づいていた。






不動堂裏へ隠るる秋の蝶　　KUMI