KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

雛の日

2024年03月03日 | 俳句
天気 晴

写真は、ここへ来た翌年に撮っている、近くの公園の水仙。まだまだ散歩の元気はあったのだ。今は・・足指が痛くなくても、この公園までカメラを持って行く元気はないかも。情けない話。

今日は雛祭で、少し雛の日らしい昼食が出た。ちらし寿司に筍と蕗の煮物、菜花の辛し和え、お吸い物とフルーツは缶詰の梨。
去年は・・と見たら、ふくさ寿司と稲荷寿司だった。どちらにしても少しは有難いメニューだ。

午後は、ボランティアの人の琴とピアノの演奏会。コロナ禍がおさまってからは、少しづつそういう演奏会などが入るようになった。コロナ騒ぎの前には、色々と賑やかだったらしい。老人ホームへボランティア、というのはよく耳にした話だが、自分がその受け手になることは考えてもいなかった。
演奏会を聴きに出たくても出られない体になることなぞ、予想もしていなかったのだ。すぐそばの市民ホールの催しでも、今は余程体調が良くないと無理かもしれない。
ボランティアとはいえ、来てくださる方たちは本物の演奏の出来る方ばかりなので楽しめる(ピアノは施設に設置されている)。ことに今日は、二人とも初めての方たちだったが、内容も演奏もとっても良かった。琴の演奏で洋楽をこんなに表現できるとは思わなかった。


認知症の人が多いとはいえ、50年以上前のことは覚えているので、少し古いと思う曲でも皆、楽しんでいる。朝ドラを見ている人は少ないようだが、服部良一の楽曲は皆が知っている訳で「青い山脈」「湖畔の宿」を演奏したら、歌詞カードなんかないのに、歌い出した人が何人も居た。ピアノと琴の生演奏で歌うなんて、贅沢なこと。
私も、終戦直後に流行した歌なら、一番くらいの歌詞は正確に覚えている。蓄音機もない暮らしだったけれど、ラジオと、大人たちが歌うのを聴いていただけで覚えたものなのだ。子供の頃に覚えた歌詞は忘れないもの。朝のことも忘れている認知症の人が「青い山脈」を間違いなく歌っているのには生命の「不思議」を感じた。

朝、私のお友達みたいに必ず来ている鴉。いつもなら鴉の向こうには富士山が見える。今日は雲が多くて見えなかった。隣に、これ以上鴉には近づかないヒヨドリ。

最近はあまり住人と話す機会もなくて、お友達は窓の外の鳥くらいになりそう。鴉が居なくなったら、雀の一家がやってくる。鳥にも止まる順番が決まっているようだ。
今日は東京マラソンの日だった。もう行くことのない都心の今の風景が見られるので、中継をしっかりと見てしまった。

春光を浴びランナーの過(よ)ぎる首都  KUMI 







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5 コメント

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Unknown (小父さん)
2024-03-04 17:21:58
東京マラソンの放送の番組欄を確認してきました。
日本テレビ系列の朝、載っていました(汗)

私のブログに頂いたコメントに長々とコピペも載せたところです。

有難うございました。
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ふきのとうさん、すべて薄味 (KUMI)
2024-03-04 15:53:49
隣のテーブルの題性が「酢が薄すぎる」とブツブツ言っていました。私は酢飯は薄い方が好みですが・・前の席の人は何にでも醤油をかけて、私には信じられません。
入所者の方のお嬢さんも声楽家で、何回か歌を披露してくださいました。コロナがなければもっと色々な方が来ていたのかも、と残念です。有難いことです。
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小父さん、東京マラソンは朝です (KUMI)
2024-03-04 15:49:00
オリンピック出場のかかった選手も居ましたし、放送しましたよ。
朝、確か9時出発でしょうか、見逃す人が多いみたいです。

歌を聴くとだんだん、自分が古くなっている、と感じますね。
平成、という時代の記憶があまりなくて・・ということは認知症の人と同じ。
歌も、新しいと思ったら昭和の最後の頃の歌だったり。

あまりにも出かけないので、俳句もテレビ頼みという、私の大嫌いな方法になってしまい・・
人間、やはり太陽を浴びないと退化しますね。
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お相伴させて頂きました。 (ふきのとう)
2024-03-04 08:25:28
見た目が美しいちらし寿司、頂いたらさぞかし美味しかったに違いありませんね。施設や病院に来られる音楽家の皆さん、、少しの時間でも都合をつけていらした下さるようですね。RとKの入院していた生育病院にも前橋汀子さんや青柳いづみこさんなどもおみえになりました。
返信する
Unknown (小父さん)
2024-03-03 21:58:47
>写真は、ここへ来た翌年に撮っている

へ~っ、いいですね~。

今は、スマホでもけっこう楽しめる時代が来たような気がします。

うわっ、季節感があって楽しいですね。
我が家には雛祭が来ません。
ただただ空腹を満たすご飯を食べる毎日です(笑)

>午後は、ボランティアの人の琴とピアノの演奏会。

すごい、琴の生演奏なんて、数年前に高齢者大学で聴いたっきりです!
あの音色また聴きたいです。

へ~っ、イタリア歌曲に東京ブギウギなどなど、さぞ楽しかったでしょう。

>認知症の人が多いとはいえ、50年以上前のことは覚えているので・・・

そういうことなんですね。
お袋もそうでした(笑)

>・・・歌詞カードなんかないのに、歌い出した人が何人も居た。

へへへ、私も先日コミュニティセンターで音大出のご婦人のコーラスがやって来て「また逢う日まで」なんて唄い出すので一人声を出してしまいました(笑)

>蓄音機もない暮らしだったけれど、ラジオと、大人たちが歌うのを聴いていただけで覚えたものなのだ。

私が子供の頃も音楽はラジオからしか聞こえて来ませんでしたね。

>朝のことも忘れている認知症の人が「青い山脈」を間違いなく歌っているのには生命の「不思議」を感じた。

なるほどですね~。

鴉と富士山にヒヨドリがご機嫌伺いにみえるんですかね?(笑)

>雀の一家がやってくる。鳥にも止まる順番が決まっているようだ。

はっはっは、楽しみですね。

あれっ、マラソン中継やっていましたか?全国放送ではなかったのかな?
私も福岡国際マラソン時はレースより福岡の街を見ていますね(笑)

「春光を浴びランナーの過(よ)ぎる首都  KUMI」

すてきな光景が目に浮かびます。

有難うございました。
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