KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

十二月八日

2020年12月08日 | 俳句
天気 晴のち曇がち

いつも気になっていた、近くの家の前の変な花?これもケイトウの一種? 知人は「アマランザスじゃないの?」と言っていたけれど・・どちらにせよケイトウの一種のようだ。個人的にはあまり好きなカタチではない。

毎日、たいしたことではなくても、ホーム内で何かしらの予定がある。シーツの交換の日、とか床掃除の日、とか。時間はかからなくても決められた時刻には部屋に居なければならないので、結構気分は束縛される。でも、今日は何もない火曜日だ。通院の予定もない。そういえば今日は十二月八日・・
4年前の夕刻の写真に、こんなものがあった。この不気味な空は今も良く覚えている。




今は、こんなにたくさんの飛行機は飛ばない。夕方に西の空を行く飛行機は、たいていが外国便だったようだ。何だか賑やかな空が懐かしいような・・そうそう、12月8日の話でした。この日が太平洋戦争の開戦日、と覚えている人も少なくなったのではないだろうか。私は、辛うじて毎年思い出す。終戦日と開戦日は厭でも記憶しておく必要がある、と思って句も作っている。

などと考えて朝食に行くと、後ろ隣の席のジイサンたち3人の話声が聞こえてきた(誰かひとり、耳が遠いのか声が大きいから丸聞こえ)
「ラジオの放送、覚えてんだよなあ、オレは小学2年だったから」
「そうか、オレはまだ四ッだったから、覚えがあるようなないような・・」
「オレより三つ下?」
「いや、四つだろう。終戦の年に1年生だ。やな時代に生まれたよなあ・・」云々。
配膳されて、話は終わっていた。私よりも数歳上になると、戦中の記憶もかなり鮮明なのだろう。このジイサンたちは無論、認知症ではない。認知症になったら、今日が何の日なのかも幼時の戦争体験も、忘れるのだろうか?
目の前に居るそんな方に聞いてみる訳にもいかなかった。

真珠湾から79年・・随分長く生きてきたような気分になる。
ちなみに、団塊世代から下になるとこの日はジョン・レノンの忌日になっているそうで。十数年前、「十二月八日」という句を句会で出したら、10歳以上若い人に、ジョン・レノン忌の句として面白い、と言われて唖然としたことがある。腹が立って捨てたのでどんな句だったかは忘れた。
さて、昨日の探し物は出てこない。何処にいったの?

十二月八日宇宙のこと聴いて   KUMI

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6 コメント

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Unknown (小父さん)
2020-12-08 19:41:37
>個人的にはあまり好きなカタチではない。

そう言われれば、蛇とかミミズなんかをイメージしてしまいますね(笑)
だけどケイトウには懐かしさを感じます。

>そういえば今日は十二月八日・・

私もそろそろ記憶しておかなければいけません(汗)

以前は四六時中飛行機が飛んでいたんですか?
まるで意図的に飛行機雲で模様を描いたようです。
あ~、コロナのせいで飛んでいないということか~。

>「いや、四つだろう。終戦の年に1年生だ。・・・

なるほどですね~、私も段々そのような世代に近づいてきた気もします。

>真珠湾から79年・・随分長く生きてきたような気分になる。

戦争の歴史もなるべく冷静に見つめているつもりですが、「特攻隊」とは言ってきたけど、今時の言葉に直すとテロになりますね。

満州事変、太平洋戦争とは何だったかを少しは知っておく必要があると思っています。

>腹が立って捨てたのでどんな句だったかは忘れた。

はっはっは、そう言った人も句会のメンバーなんですか?
ありゃ、私も毎回腹立たしいことを記しているのかも知れませんね(汗)
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Unknown (あーちゃん)
2020-12-08 22:40:59
眼鏡見つからないんだね。お風呂とか、トイレとかに間違えて持っていってたりとかしてないかしら。早く見つかるといいね(T_T)今日は開戦日だったのね。私が産まれる遥か前だったから終戦日しか覚えてなかったけど、今日kumiさんのブログで開戦日のことも覚えたよ。戦争の経験はしてないけど、二度と戦争をして欲しくないなぁ。
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確かに (ふきのとう)
2020-12-09 08:28:16
ジョン・レノン、確かに、と言いつつ「日本人なら許せない」と思っちゃいけないのでしょうか。いつ何が起こるかわからないの「いつ」が今ではないかと思う時があります。我慢強かった戦争を体験された人々が周りから居なくなってしまい、目出度い人ばかり、置いてけぼりの私です。写真の花は「野鶏頭」と覚えていますが...
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小父さん、昭和は遠く・・ (KUMI)
2020-12-09 15:11:10
今の私の周りは、昭和をたっぷり生きた人たちばかりな訳です。
考えると、平成は平和そのもの、昭和は激動の時代でした。
若い頃、小父さん時代の人が職場では
「戦争を知らない子供たち」と、珍しがられましたねえ。
どこかに、子供の頃の戦争体験を自慢したい部分もあったり。

今は、学校で、昭和を「歴史」としてどこまで教えるのでしょうね?

ジョン・レノン忌は、季語として認められているようです。
暗殺であることとか、奥様が日本人ということとか・・
でも、小父さん年代の仲間が開戦日を知らなかったのはショックでしたねえ。
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あーちゃん、いよいよかも・・ (KUMI)
2020-12-09 15:15:00
私の眼鏡はどうしたの? って、認知症の始まりかも。ここへ来てから探し物は初めて。老眼鏡というのは、掛けたまま外は歩けないのよ、だから部屋の外へ掛けたまま出ることはないから、不思議。この一つで間に合ってるから大丈夫。
戦争は始まりがあって終わる訳で・・始まりも知っておかないとね。今の若い子は、アメリカと戦争したのも知らないらしいから。
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ふきのとうさん、時代の流れ、ですね (KUMI)
2020-12-09 15:18:31
昔は、開戦の日もかなりニュースに取り上げられたのに、今は殆どの人の眼に触れない話題で終わっていますね。始まりがあって終わり、なのに。
ほんの何年かあとに生まれただけで、戦争の知識が我々とは違うのにびっくりします。
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