KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

タルトの思い出

2020年02月16日 | 俳句
天気 雨のち曇

午後になって雨が上がったので、買い物に出てみた。昨日よりは体調が良くなっている、と思ったのだ。が、帰宅したら昨日のように目まいがひどくなってしまった。
でも、仏壇の花が萎れ始めてきたし、不足する野菜よおやつのお菓子は、買いたかった。お菓子・・というところが、体調悪いのに食いしん坊の考えることで。
外へ出たら、家の前の紅椿が咲き始めていた。日当たりがあまり良くないので咲くのが遅いようだ。でも、蕾はたくさんあるので楽しみ。

昨日は甘いお菓子を切らせていて、やっと色々買うことが出来た。スーパーで私のいちばん気に入っているタルト。


愛媛の「あわしま堂」という和菓子メーカーのもの。和菓子売り場に並んでいるのは、某パンメーカーの和菓子が殆どなので、このタルトと中村屋の和菓子くらいしか買わない。
さすが愛媛からくるだけあって、昔と同じ味がする。といっても「あわしま堂」は知らないメーカーなのだけれど。写真の大きさに一切れづつ包装されている。
大昔、父の転勤で高松に住んだことがあった。房総の田舎住まいだった私の知っている美味しいお菓子、といえば、成田新勝寺詣りのお土産の米屋の羊羹か、たまに来る東京からのお客のお土産の文明堂のカステラくらいだった。それが、中学3年で初めて、もっと美味しいものを食べることになった・・父の職場の人が愛媛へ出張した時の土産、というタルトだった。1本を丸ごと貰ってきていた。父が松山へ行ったときも買ってきてくれた。
蜜柑の香りとしっとりとしたカステラの味と、餡の絶妙な取り合わせ・・しかも、高松へ行った時は姉たちは東京で、同行したのは末っ子の私だけだった。姉と「羊羹の大きさ」で争いになったりしないで済む。つまりは、母と私が1本を独占出来た訳で。父は酒飲みで甘いものは殆ど食べなかった。
タルトを食べると、その頃の日々が蘇る。本当は緑茶が合うかもしれないが、今日は昼食がご飯でお茶をたくさん飲んでしまったので、気付け薬に珈琲を淹れた。
目まいがしても食欲はある。

訪ふ人のなき日や一輪紅椿  KUMI  
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 早春の日の暮れて | トップ | 看取るということ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
頂いた事があります (ふきのとう)
2020-02-16 18:48:15
愛媛のおみやげとして頂いたタルト、句会で何回か食べたことが有りますが、製菓会社の名前は残念ながら覚えてはおりませんが、しっとりしてとても美味しいものでした。高松では「1人っ子」扱いでしたのね。中学生時代にタルトを、何とも羨ましい限りです。家でとれる蜜柑、切り干し芋、たまに羊羹を食べていたように思います。そうそう、米粉で出来ている落雁、砂糖黍も有りました。自家製のあられ、結構好きでよく食べたものです。懐かしいです!~!
返信する
ふきのとうさん、そうそう一人っ子になれました♪ (KUMI)
2020-02-17 17:22:01
末っ子で唯一得をしたのは、その時期だけでした。ちょうど姉が高校卒業して就職したのが幸いでした。貧しくても楽しい思い出の色々ある時代ですね。蜜柑が家に生っていたとは羨ましいこと。さすが、静岡です。店などなかった田舎暮らしでは蜜柑は食べたこともなく、冬には酸っぱい柚子を食べていました。でも、蜜柑以外は私も食べた、素朴なお菓子です。
返信する

コメントを投稿

俳句」カテゴリの最新記事