KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

未草は絶滅?

2023年05月29日 | 俳句
天気 雨

昨日の花菖蒲の写真が小石川後楽園のものだったような・・もう一度写真ファイルを調べたら、そうではなく、前橋の公園のものだった。
上の小石川後楽園の写真は、その翌年のものだった。2007年ごろ、小石川後楽園へは年に何回か吟行句会で行った。御三家水戸さまのお邸跡だから、なかなかの庭で、句の材料には欠かない。いつもは邪魔になるのでカメラを持っていかないのにこの時は季節的にも花菖蒲の綺麗な時期なので誘惑に負けてカメラを持っていったらしい。デジ一の前のデジカメ。軽い機種で、これも75mmズームになっていて撮りやすいカメラだった。
で、この日のお目当てはどうも花菖蒲ではなく、「未草=ヒツジグサ」だったようだ。ヒツジグサの見られる所は池のある公園でも珍しい。ヒツジグサは白い睡蓮の一種で、午後2時ごろに咲く。未の刻に開くのでその名がついたようだ。小石川後楽園の正面入り口を入って右へどんどん林を抜けると、大きな池がある。色付きの睡蓮はなくて、ヒツジグサだけの咲く珍しい池だった。メインコースではないので、あまり見物客も居なかった。


結局、ヒツジグサが開ききる午後の時間は句会が始まってしまうので、それまでそこに居る訳にはいかず・・その日は中途半端な咲き方しか見られなかった。丁度、アオサギがやってきた。シラサギならもっと絵になるのに・・
で、こんなたいした写真でもないのに載せたのは、最近知ったことで、ヒツジグサは東京都ではもう絶滅種の植物なのだという。自然界ではもう咲いていない、ということなのか。全国的にはまだ絶滅危惧種指定はされていないらしいけれど。
光線の具合か、こんな写真もあった。もう少しで開花するのに。

ヒツジグサ=未草と、モネの絵に出てくる睡蓮とでは違う。そのことをよく知らない人が多くて、ヒツジグサは目立たない色の睡蓮、と思い、見栄えのするモネの睡蓮の方を有難がったせいで絶滅した?などというのは、私の考え過ぎだろう。
まだ自生地の水辺のある地方の皆さん、白い睡蓮を大事にしてくださいね。私の大好きな花の一つです。

耳鳴りの消えてはをらぬ昼寝覚め  KUMI  (2018年)

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2 コメント

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Unknown (小父さんA)
2023-05-29 20:45:46
>御三家水戸さまのお邸跡だから、なかなかの庭で、句の材料には欠かない。

うわっ、そんな庭園を歩いてみたいですね。

>ヒツジグサは白い睡蓮の一種で、午後2時ごろに咲く。

面白いですね。

>・・その日は中途半端な咲き方しか見られなかった。

そうでしょう、開いた印象とだいぶ違いますね。

>アオサギがやってきた。シラサギならもっと絵になるのに・・

私が朝歩く池にもアオサギがペット犬みたいに釣り人のそばにおこぼれを貰うためにいつでもいます。
シラサギはいつも遠くにしか居ませんね(笑)

>見栄えのするモネの睡蓮の方を有難がったせいで絶滅した?などというのは、私の考え過ぎだろう

はっはっは楽しいです。

そう言えば、私の行く池は水を抜いたりいろいろ手を入れていますが睡蓮を育てたらもっといい池になるんですね。

有難うございました。
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個々は都心です (KUMI)
2023-05-30 16:20:18
東京ドームの隣の庭園ですので、都心散策の観光客も多く来ます。
それなのに自然がたくさん残っていてびっくりするくらい。
もう一つのメインの池にはカワセミも居ますが、ヘビも出ます(恐)

アオサギは、どうも白鷺とは違う種類に見えて、詐欺のような鷺ですね、

蓮や睡蓮の咲く池、日本らしくていですね。
モネの絵も結局は日本への憧れだったのですから。
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