天気 雨のち曇のち雨
病院へ行くバスの中から、以前住んでいたマンション近くの小さな市の公園が見える。公園の端に彼岸花が、狂ったようにたくさん咲いていた。(写真は6年前のもの)
やっと、朝晩の気温だけは秋になったので、街のあちらにもこちらにも・・一斉に咲いたようだ。
10月になっても真夏日から抜けられず、昨日は病院で化学療法の点滴の日、やっと冷房に悩まされないと思った10月になっても、病院は何所へ行っても冷房対策が必要で。とうとう、血行の悪さからの、足の親指の腫瘍は治りきらなくて、靴を履くと痛みがまだ・・夏の寒さ対策を少し間違っていたかもしれない。去年、寒くなってから症状が出たので、夏になれば治癒するもの、とあまり警戒しなかった。イヤな病気だ。膠原病に派生する強皮症の症状の一つ。
病気が私の体を構成しているのではないか、というくらい病気の症状は色々あるが、昨日はほんの少しだけ、良いことも。
点滴前に必ず確認する血液検査とレントゲン検査で、肺がんの症状は今年になってから患部が育たなくなっているのだそうだ。月1回の治療を副作用が酷いので2ヶ月近くお休みしたこともあったが、悪化はしていない。なので、主治医が「来月のCT検査で結果が良ければ暫くお休みしましょう」と言ったのだ。
心臓が悪くなければ手術で治せるくらいのステージ1~2の症状、でも、とても無理、ということになっての免疫療法。完治はないと言われていたが、ある程度までは回復することはあるのだ。副作用と闘いながら、30回近く頑張ったからねえ・・パチパチパチ・・
でも、その代りに20年前の乳がんが転移だか再発だかで、先月から経過観察になってしまった。ま、仕方なし。乳がんの方は、万一となっても、今は簡単に手術が出来るらしいから。
北欧その他の西欧では、殆どの国が治癒不能の高齢者に対して積極的治療は行わないと聞いたことがある。がん患者すべて、とは言わないが、日本でもそういう時代が来るのだろう。長寿=恵まれた老人ではない。長寿=幸福=QOLの充足、でなければ意味がない。(QOL=Quality of life =生活の質)
与えられている命、大事に毎日を楽しまなくては・・と思ってはいるものの・・時々生きていることに疲れる。でも、戦争やら地球破壊規模の自然災害の渦中の人のことを思えば、生きている私は本当に恵まれている。まだまだ、生きる権利はあると思いたい。
6年前の今頃の写真。富士山がすでに冠雪している。今年の天候では夢のまた夢でしかない冠雪だ。
十月に入った一昨日は、久々にぼんやりと富士山が見えた。
十月の富士より雲の剥がれゆく KUMI
彼岸花の写真アングルの素晴らしさに見とれています。
私はまだ写真を撮ろうとしていません(泣)。
>・・夏の寒さ対策を少し間違っていたかもしれない。
私も、今の季節Tシャツ1枚で出掛けていいものか、長袖を羽織るべきなのか、いっこうに分かりません。部屋の中でも着たり脱いだりの繰り返しです。
KUMIさんは、もっとはるかに大変なんだろうと想像します。
>主治医が「来月のCT検査で結果が良ければ暫くお休みしましょう」と言ったのだ。
それは本当に良かったですね。
>副作用と闘いながら、30回近く頑張ったからねえ・・パチパチパチ・・
いやー、現代医学は凄いと思います。
私の福岡の姉も昨日話していましたが、元気になって勢いを感じました。
>・・・殆どの国が治癒不能の高齢者に対して積極的治療は行わないと聞いたことがある。
そうなんですか。
「揺りかごから墓場まで」とか「北欧は社会保障が手厚い」などと子供の頃から聞かされてきましたが、今の日本は充実しているんでしょうね。
QOLの充足っていい言葉初めて知りました。
>戦争やら地球破壊規模の自然災害の渦中の人のことを思えば・・・
ほんと別世界で暮らしているように感じます。
>6年前の今頃の写真。富士山がすでに冠雪している。
いやー、窓からこんな富士山が見える生活って最高です。
「十月の富士より雲の剥がれゆく KUMI」
私も今度生まれてきたら、富士山の見えるところに住みたいです。
吉田茂さんが、家から富士を眺めている後ろ姿をテレビがよく映していましたね。
有難うございました。
実は、私もこの写真が気に入っています。群生の彼岸花は難しいのですが、旨くいきました。
延命治療の話。日本でも、最近は本人が不要、と言い遺せば過剰な治療はしません。
でも、意識がなくなっても胃ろうなど、「生きている方法」を家族は望むみたいですね。
私は、延命治療は拒否しています。
「息しているだけ」状態で生きていても意味ないことですから。
私は、四国で暮らした短い期間以外は、富士山の見える所で暮らしました。
やはり、いいですねえ。見えるとほっとしますよ。