秋の空

天気　曇

上の写真は3日前の昼ごろの空。久々の青い空に鱗雲が拡がっていて、秋の空めいていた・・って、今は秋なのに。秋は晴天が少ない季節だが、秋雨前線の去ったあとは晴天が続いた・・昔は。で、秋の晴れた日や空に関する季語は色々と多い。空気が澄むので空も綺麗だ。でも、最近は「天高し」の秋晴れが少なくなった。

予報を見て11月になるというのに、終日晴れる日が少ない。まだ、列島沖に台風がウロウロしている。そんな天気のせいにしている体調の悪さも、本当は晴天続きになったからと回復することなぞ、もうないのかも。

今日から、いよいとMLBワールドシリーズが始まった。ところが今日、私は日本時間の明日朝から、と勘違いしていて。で、リアルイムの実況を見損なった。その時間は入浴する予定になっていて・・いつもなら、朝、食事へ行く前に何処で何時から放送するのかを確認しているのに・・

大谷情報よりも、日本では話題にもならない日本シリーズの方が気になっていて、試合時間や天気などを確かめていた。で、ドジャーズの試合結果を知ってしまった午後になって、ふと思った。自分の中で、大谷フィーバーが冷め始めている・・

ここに暮していると、明日の選挙のことすら話題にならない。住民票を施設に移している人は半数くらいいるらしいが、選挙に行く人が居るのか居ないのか・・前回の衆議院選挙のときは所内で「選挙運動」する某政権党の相棒の某党員というジイサンが居て辟易としたけれど。

食事時間にテーブルを共にする相手3人は、皆認知症なので、毎日同じような内容の話をぐるぐると。

広島出身のEさんの被爆体験は聴き飽きたので始まると聞こえないフリ。彼女が10年くらい前？ベッドから落ちて転倒・負傷・救急入院の話も、昨日のことのように何度も聴かされたのでテキトーに返事しておく。話す方は初めて話すと思っているので「もう聞きました」とは言わない。あとの二人は、「初めて聞いた話」と思っているようだから。

先月入所のMさんは、ここへ来る前の入院中の「盗難体験」を繰り返す。犯人の姿を見ているというから、レビー小体型認知症かも。で、耳が遠いので私の言うことは聞こえない。だから、これも聞くだけ頷くだけで返答はしない。否定は絶対にしてはいけない。とくに彼女は独り身で77歳まで働いた、という自負があるから「間違ったことを言っている、している」という言葉は自尊心を傷つけるのでご法度。

Eさんはまだ軽度なので会話は出来るし、最近のことは覚えている。その「覚えている」程度を確かめながら会話するのも、結構疲れる。もう一人のSさんに至っては、そろそろ、自分の部屋も解らなくなりつつあるみたいだ。でも、「もう90歳過ぎたから、かなり頭は混乱してきている」と自覚はあるので救われる。幸いなことは3人とも、私への関心は年齢以外は全く興味がないこと。年齢は「まだ80代ですよ」という答えだけでそれ以上を追求されないのも有難い。認知症は、ある程度以上になると、新しい知識（他人の名前も経歴も）には興味なくなるのだ。覚えられない、という自覚があるのだろうか。

ホトトギス草の花　マンションの敷地に、雑草のようにたくさん咲いていた。

見も知らぬ人の夢見る夜の長き　　KUMI