KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

皇帝ダリア (木立ダリア)

2023年11月23日 | 俳句
天気 晴一時曇

午前中が雲が多かったものの、今日も穏やかな晴天。写真は昨日と同じ昭和記念公園で撮った皇帝ダリア。でも、近所の家の駐車場に一本だけ咲いている。2階の屋根の高さあたりに咲くので、近くからは見上げなくては眺められない。この家の人は2階から観賞しているのだろう、と毎年思う。
写真を撮ろうとしても花の隣に家の窓が写るので、写真には出来ない。
支柱を立てたり、結構育てるのは大変そうだ。いつも行っていた散歩道の公園には何本も育てる場所があった。でもある年、蕾が出来た頃に台風で倒れてしまい、全滅した。その後は、暫くは育てていなかった。

今年は、秋らしい陽気をあまり感じないうちに11月半ばになってしまったが、気温だけではなく、空もまた、秋らしい雲が見られなかった。今朝は久々に「秋らしい」と思った。朝の北の空。

鰯雲、鯖雲、鱗雲、など秋の季語になっている。もっとも、気象予報士によると秋でなくてもそういう雲は出るもの、とのこと。秋に多く出現する雲、ということだろう。それを言うなら、夏の季語になる積乱雲(峯雲・入道雲など)も夏しか現れない訳ではなく。
空の見渡せる部屋にして良かった、と思う。日差しは入らないが、市街地に建っているので2階・3階では空を見渡せない。子供の頃、家の裏庭続きが海で、当然ながら海は空に続いていて、広い風景を毎日見ることになっていた。子供の時の体験の恐ろしさ、そのせいか、空の見えない家には住みたくない。
今、ラウンジからは街の家並の向こうに富士山や武州相州の山が見えるけれど、眺める人は少ない。窓を背にして椅子を置いてあるので、そこに座って、ぼーっとしている人が多い。そこからはテレビは見えない。私は椅子を窓へ並行に置いて外が見えるようにして座ることにしている。
無論、富士山を眺めに来る人も居るが、外に全く興味を示さない認知症の人に、無駄と思いつつ一度、聴いてみた。
「窓の外を見える方が気分良くありません?空も山も見えるし」
「さあ・・人それぞれでしょ」と怖い顔をされてしまった。
そりゃそうですねえ、認知症の方の気持が全く解らない。何か、楽しみなことがあるのかしらん?食事が楽しみで食べ終わって2時間も経つと食堂へ行きたがる人の気持の方は良く解る。

けふ空は皇帝ダリアのため蒼し  KUMI
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小春日は続く

2023年11月22日 | 俳句
天気 晴

一昨日の続きの過去の写真。今、見ごろになっているという。
そんな日々を窓の外に見るばかりで、昨日も部屋から出ず・・とはいえ、昨日の午後には句友二人が訪問してくれた。私よりも若いNさんは毎月のネット句会の仲間なので久々、という訳ではないけれど、私より年齢がちょっぴり上のOさんとは、本当に何年ぶり?ともあれ、ここへ来る前のいつだったか・・毎月吟行句会に行っていた頃以来。でも、ブログは時々覗いてくださっているようなので、私のことは解ってくれていて有難い。
コロナがなければ、私ももう少し元気な一昨年あたりまでなら外でお会い出来たと思うけれど・・
ともあれ、長いこと句会を共にしてきた友人は有難い。
吟行で会っても、話は俳句中心になってしまうが、昨日は色々な「愚痴話」も出て、楽しい時間を過ごせた。思い出話はあまり好きではないけれど、色々な仲間が居て、個性ゆたかと言えば言えるが迷惑な思いをした先輩も居た。当時は話せなかった本音も出て、不快だったのは私だけではなかった。今頃になって批判しあって、あ~すっきりした、という思いだった。
でも、口うるさい先輩(あくまでも俳句の先輩)は俳句も達者だったから、とてもとても敵には出来なかった訳で。

大好きな栗もなか・一口羊羹をたくさん頂いてしまい、申し訳なくも有難いこと。


今日は大分体調が軽快になった気がして、買い物に出てみた。施設の駐車場の脇にソヨゴの朱い実がみごとに色づいていた。アップで撮るとサクランボみたい。花は見た覚えがない。目立たない花なのだ。
大分体調は良いかも、と思って出かけてみたものの、駅前のベンチで少し日向ぼっこしてドラッグストアへ寄ったら、すぐに息苦しくなってきてしまった。店内だけはマスクをしているが、客もまばらだったので、マスクは外した。コロナ感染前の夏は、こんなに息切れは酷くなかった。マスクを外せばぐっと楽になったのに・・
ドラッグストアの隣の花屋で供花を買い、スーパーへ寄るのは諦めた。急ぐ買い物はないし、と。

コロナの副作用と思っていた症状がこのまま定着するのかな、と思うと気が滅入る。痛みとは違うのだから逆に、もう回復しないけれど検査しても心臓も肺もあまり悪くなっていない、と思った方が辛抱できるのかも。
休み休み生きていく。

ここもまた蒲公英狂ひ咲く小道 KUMI
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錦秋

2023年11月20日 | 俳句
天気 晴

朝の報道番組に、国営昭和記念公園の日本庭園からの中継映像が映った。15年前のこの写真は今の時期なのだが、今年は少し紅葉が遅れて、来週あたりが見ごろ、とリポーターの話。このあたり、わが家の方よりも気温が少し低い。要するに寒い。紅葉も、こちらより早いのだ。今の市内へ引っ越す前はこの公園の近くに住んでいた。風の強くて冷たい土地だった。

この写真を撮ったときに誰と行ったのか覚えがない。夫が一緒だったかもしれないが、人物は原則写真にしないので、毎日一緒に暮している人を写真には撮っていないし・・夫も写真を撮ってくれ、とも言わなかった。カメラも興味がないので、随分と迷惑かけたかもしれない。
まだ、水鳥の来ていない時間なので、池は鏡のよう。この写真で思い出した。この年は、確か夏の日照時間が短かったかで、紅葉があまりきれいに発色しなかった。



「錦秋」などという見出しにしたものの、歳時記の上では立冬過ぎたら冬になる。紅葉は秋の代表のような季語になっているけれど、立冬の前に紅葉する木や地域の方が少ないのでは?
歳時記がおかしい、と言えばそれまで。歳時記が現実に合わなくなっていることは皆承知している。やはり、江戸時代までの旧暦に合わせたもので「11月は秋」としている現代にはそぐわない。

昨日から、せめて外の空気にだけでも触れたい・・と思いながら出来ず、昨夜は目眩がひどくなって今朝はどうなるかと。結果、昼食後は何とか元へ戻ったものの、今日は訪問医の診察日で、やっとインフルエンザの予防接種をしてもらう日なのだ。朝は高かった最低血圧、いつもの薬を飲んだら元へ戻り、目眩もかなり改善した。ただ、耳鳴り度は「5」になっている。
2時過ぎに部屋へ来たドクター、「注射、どうします、延期しましょうか」「いえ、今は治りましたから大丈夫です、お願いします」ドクターストップ寸前をストップさせることが出来た。インフルエンザ、相当流行しているようだ。予防接種したら明日から効果が出る訳ではない、遅い人は3週間以上もかかるという。20年以上、毎年接種していたので接種しないと落ち着かない。
肺がんで命を落とす筈が、インフルエンザからの肺炎で・・というのは悔しいことだ。今、この施設ではまだ罹患者は居ないようだが、これも時間の問題かも。
今のところ、注射による異常は起きていない。大丈夫そうだ。コロナワクチンは打つたびに何やかやとやっかいな副反応に悩まされた。でも、インフルは、20年以上、異常を感じたことがない。大丈夫、大丈夫。これでどこか異常を来たしたら、ストップし損なったドクターに迷惑がかかってしまう。

錦秋の拡がる池の底までも  KUMI 


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小春日和、なれど・・

2023年11月19日 | 俳句
天気 晴

今日は、久々に穏やかな今頃の陽気になったようだ。
10年以上前の今頃の写真、今年の様子は国営昭和記念公園のHPを見れば解るけれど、どうせ行く訳でもないし・・最後に行ったのは夫の逝った年だから、もう5年前になる。カナールの銀杏並木は四季を通じて行っているので、もういいか、と思う。不思議に又行きたい、と思うことがない。行っても体調悪くて楽しめないせいかもしれない。

今日の日の出の頃の北の風景。太陽光の跳ね返る建物があって、本当はもっと光が眩しい。朝焼けも、もっと綺麗なピンクだった。
部屋の外へ出ると、今日の富士山は完璧な冬姿。昨日は一日雲に包まれていた。丹沢山塊の山稜もくっきりと。

予報では、今日は風もない小春日和になるという。午後にはちょっと買い物がてら日向ぼっこに出ようかな・・と思ったのに、朝食後から化学療法の副作用がやってきてしまった。治療を1回延期したので大分落ち着いていたお腹の症状が・・昨日からの目眩の酷さはもう慣れてきたけれど・・チト辛い。
小春日和の日向ぼっこが出来なくなったのが、悔しい。不思議なことに腹痛は伴わないので、食事制限もあまりしないことにしている。
そうでなくても食事に制限が多い。だから、口に入れて良いものはお腹のことまで考えない。

ここに取り上げて書いたことはないけれど・・実は、凄い数の食材を医師から「食べない方が良い」と言われた。1年前にイレウスの治療をしてくれたドクターの指導だ。食べなかったからとイレウスの再発防止にどこまで役立つか解らない。でも、あの1週間の痛みと絶飲絶食を考えると、そのくらいは我慢しなくちゃ。
で、何を禁食しているかと言えば・・
スパゲティ・ラーメン(やきそば)
キノコ類一切。海藻類一切。粒々コーンに筋の嚙み切れない菜っ葉。

とにかく、弱った腸は上記の食材をまったく消化してくれない。歯は年の割にはまあまあだけれど、上記の食材を粉々にするまで噛むのは至難の業だ。ならば、食べない方が良い。狭窄したところを通過しなかったら又、病院へ緊急入院、今度は命がけの手術になるらしい。
高齢者施設では元々消化の悪いものはたくさんは出ない。海苔は佃煮が少々出るくらい。キノコだって、椎茸のバター焼き、みたいに副菜の主役にはならない。細かく切って煮物や炒め物に少々入っているだけだ。主食がスパゲティなどの時は代りにご飯にしてもらう。でも私だけキノコと海藻抜きの料理にして欲しい、などと厨房へ申し入れは出来ない。毎日、海藻もキノコも出ない日はないので、「ミキサー食にしますか」と言われるだろう。つまり、噛む力のない人向けの離乳食みたいなものだ。食べている人を見るたびに、私はそこまでして生きたくない・・と勝手なことを考えてしまう。

という食生活をしております。でも、栄養補給に色々工夫しているので栄養不良にはなっていません。

耳遠き人に並んで日向ぼこ  KUMI
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自分を信じよう

2023年11月17日 | 俳句
天気 大雨のち一時晴

かなりの雨を連れての前線通過、気圧が急降下して、厭な目眩。でも、空が洗われて青天が。
雨の上がった空を見ようとカーテンを開けたら・・窓に蛾がへばり付いていた。面白いので写真にすると

体長5㎝ほどの蛾なのに、空をゆくモスラみたい。

さて、本気で「私、認知症が始まったかも・・」と思った、一昨日に遡っての話。
朝10時に出て病院へ行き、血液検査とレントゲン、慌てて軽い昼を食べ12時から診察。なので、一昨日は昼食は休む旨、その前日にケアマネさんへ届けていた。口頭でも良いけれど、メモにして渡した方が確実だ。「昼食は休みます」日にちと部屋番号と名前と。そうすれば、ケアマネージャーが厨房へ届けてくれる。ケアマネが居なくてもメモを事務室に居る誰かに渡せばよい。
届けたからといって一食分の食事代を返金はしてくれないが(一日単位になっている)、本人が不在と解っていれば、色々な迷惑は省ける。

と、いつものようにメモは渡したし・・と一昨日は病院へ。当日、ケアマネージャーは非番だった。
ところが、帰ったら一緒に食事する同じテーブルの人が「KUMIさんの昼食、配膳できなくて職員がウロウロしていたわよ」と言われた。テーブルの人にも、早番の介護士にも「今日は通院で夕方帰る」と伝えてあったのに・・

でも、ケアマネさんに渡したメモは?
フラフラな頭で考えてみたが「絶対にケアマネに渡した」という自信がなくなった。書いた覚えはあるものの、もしかしてメモはどこかに置きっぱなしではないか? と狭い部屋の中の心当たりをあちこち見たが、ない。事務室の受付をしている介護士に聞いたが「私、昨日は非番だった」と。あ、そういえばケアマネと所長しか事務室には居なかった。所長は確か、電話していたような・・居たことは確か。ああショック。
最近、スマホで何かするつもりで開き、「私、何をしたかったの?」とすぐに閉じてしまうことがある。暫くしてから、そうだ、〇〇のことを調べたかったのだ、と思い出す。思い出せばまだいい。夜、布団に入ってから、あ、あれを調べるつもりだったのに・・と思い出したり。
やっぱり、「メモを作ったけれど、どこかへ置き忘れてケアマネさんには渡していないのだ」と結論。

でも・・翌朝(昨日)、他の用もあるので事務室へ行ったらケアマネさんが飛んできて「私、厨房へきちんと伝えたのよ、でも入力し忘れらしい」と、私のメモを持ってきた。あ~良かった、私、きちんと渡していたのだ。
「良かった~~私、いよいよ認知症が始まったかと思ったのよ」とほっと胸を撫でおろした。「そんなことない、大丈夫、大丈夫。こちらが悪いのだから」とケアマネさんに頭を下げられた。本当は、厨房のミスなのだが・・入所者は各々、ほぼみんな食事内容は異なる。私は常食でご飯100g、固い麺は禁食・・などなど、量も食事の形状も違うので、数を減らせば良い、ということではない。欠食者のデータをカルテみたいに入力するのだ。それを、調理の人がうっかり私のデータ入力を忘れてしまい、私は自分の認知症が始まるのか、と思ってしまい・・
やれやれ、の事件だった。

要は、私も近くの部屋の認知症のMさんのように自分に自信を持てばいいのだ。「間違いなく、今朝はここに財布を置いたのよ。それがないの」「財布は娘さんに預けましたよ」「そんなことないわ。娘に預けたのは通帳だけよ」いつも、自信満々だ。
ああ、彼女のように自分を信じなくては。

遠富士を大きく見せて冬夕焼  KUMI
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