KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

桜の記憶・高遠桜

2024年04月21日 | 俳句
天気 曇がち時々雨

初夏になったかと思えば、又もや天候不順の春先の気候になってしまった。
何が何だか・・ともかく天気に体調を任せて、病気なのか薬の副作用なのか解らない症状と暮らすだけ。

運の悪い桜の話ばかりではない。なぜか、京都仁和寺の御室桜は、若い頃から三度も行っていて、その度に快晴の満開の花を満喫した。ネット情報もない時代なのに、これは運が良かった、としか言いようがない。残念ながら、最後の訪問も20年以上前で、デジカメの写真を保存していない。

もう一つが、上の写真の、信州高遠城址。高遠の桜は変わっていて、ソメイヨシノより小さな花で濃いピンク、木もさほど大きくはない。15年以上も前のこと。写真が劣化しているけれど、濃いピンクの花の向こうに残雪の南アルプス・・ちょうど今頃のこと、暑いくらいの晴天だった。



JRで、日帰りツアーの募集があったのだ。桜の時期は道路も混むので、狭い盆地の城址、車は避けた方が良い場所。平日の指定された特急で往復して現地はJRのバスを使い、現地ホテルでの昼食付。この昼食付、というのがとても良かった。何しろ、桜の季節以外はあまり観光客の集まる場所ではないから、店も少なく、昼食持参しなければならない。朝が早いので、作っている暇もないし駅弁も売っているやら・・という心配がなかった。
料金も安いし、雨に遭ってもホテルで休めるし・・と思って1週間くらい前にチケットを買った。前の日くらいは、まだ五分咲き、という情報だったのに、当日の急な気温上昇で、蕾がびっくりして全部開いてしまったらしい。城址公園へ着いたら満開だった。以前に行ったときはまだ二三分咲きで、おまけに寒い日で、お花見気分にはなれなかったので、本当に運の良い一日だった。

そして、今日ここへお出での方は運よく、本邦初公開の15年前の私に出逢えます。15年後の今の写真は・・公開できませんねえ。

葉桜となりゆく雨に濡れながら  KUMI
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桜の記憶・三春の滝桜

2024年04月20日 | 俳句
天気 晴のち曇

朝から、テレビで弘前の満開の桜の中継を放送している。今年はこの時期に満開なのかぁ、とムカつく。一分咲きとも言えない弘前へは行っている。連休を避けて4月25日過ぎだった。俳句仲間がその前年にGWの最後あたりに行ったら、もう葉桜だったのだという。その前年はGWが満開だったので、同じ時期を狙ったとか。で、私も、その句友の言うGWの直前なら、満開ではなくても咲いた風景は間に合うだろう、と思った。
のだが、行った年はGWが満開だったそうだ。
桜は人間の都合に合わせてくれない。明日が「満開、見ごろ」と思っても、日帰りできる場所ではないから、宿泊先の確保は難しい。

三春の滝桜は、ちょうど今頃、夫と行った長距離ドライブの最後。しかも金婚の年だったから良く覚えている。残念ながら、写真のように満開はとうに過ぎていて、花は色褪せて葉桜寸前、でも見応えがあった。夏に遠くから見たことはあるが、葉桜では古木の風格は感じられなかった。
福島には夫の身内が居て、夫の祖母と、何年か前に亡くなった叔母の墓参りを兼ねていた。夫の従兄弟の住む町からもそう遠くないし、見ごろを聞いたら「20日ごろかなあ」と言うので信じたのだが・・



それでも、千年を経た桜の命の、その迫力は尋常ではないものがあった。全国の古木の桜を追いかけていた主宰が、何度も訪れているのも解る。

私は叔母の入院中に行って以来の福島だった。そして、このあと、夫は愛車を売ってしまった。そのつもりで福島までの長距離ドライブを最後にしたようだ。福島は、夫には第二の故郷。祖母を頼って2年くらい疎開している。この時二泊した飯坂温泉は、色々と思い出があったようだ。久々に従兄弟にも会えて、夫には良い思い出になった。
車を売った理由は、運転に自信がなくなった訳ではない。二度目の車検もあり、マンションの駐車場代も安くないし・・と、経済的なことを理由にしたらしい。運転は趣味、とも言えるくらい大好きだったので免許は80歳になったら返上する、と言っていた。
が、その年の夏、私は心臓が壊れてペースメーカーを入れて、緊急時に車のないことがどんなに不自由と思ったか・・でも、急がない時ならレンタカーで十分、と解った。もっと早くレンタカー使用の暮らしに切り替えていても良かったかも・・と反省したものだ。当時は、まだタクシー不足でもなかったし、タクシーは呼べばすぐ配車してくれたし。
ちなみに、夫は80歳で亡くなったのでまだ使える免許証は柩に入れた。あちらでも使うかもしれないし。

夫の好きだった残雪の安達太良山遠望。滝桜の近くから。


樹齢千年活き活きと飛花落花  KUMI
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藤の季節へ

2024年04月18日 | 俳句
天気 曇がち 黄砂

写真は、無論10年以上前のもの。神代植物園の藤棚・・だと思うが。こちらは、足利フラワーパークの、有名な巨木の藤。
どちらもGW明けに行っているが、今年は桜がやたら早く咲いたので、そろそろ咲くかもしれない。

枝張りが凄いことになっていて、カメラに入りきれないので全景を撮るのはやめた。本当に開いた口が塞がらぬ・・というくらいの藤・藤・藤のシャワーというか大豪雨というか。

足利の藤は、これだけではないので、見る価値大いにあり。このあたりからは日帰りの「藤見のツアーバス」が出ていた。私が行ったのは新潟の帰りだった。あまり時間がなくてゆっくり出来なかった。
桜で花見疲れしているうちに、藤が咲いてくる。以外と見落とす人が多いようだ。このあたりでも、市の公園には藤棚があるけれど・・手入れが悪いのか、あまり花付きは良くない。

今日、なぜ藤の花なのかというと・・
実は、去年の新一年生の購入したランドセルの一番人気は「パープル」なのだそうで。藤色も「薄紫」だからその中に入るのだろう、と。実は、あーちゃんの子のまーちゃんが去年1年生になり買ったのが藤色のランドセル。え、何とも大人の趣味だねえ・・とばぁばは思いましたですよ。そうしたら、何と去年は、紫が子供の間で人気だとは・・そういえば、ここへ来る前のマンションに住んでいた時、通学路に面していて、ランドセルの色とりどりを楽しんだ。紫や黄色のランドセルに驚いたものだが、今はどんな色もアリ、だ。赤や黒、などという子は少ない。というか、もう殆ど居なかった。
ここの施設の前は、通学路ではないのでランドセルをあまり見られないのが寂しい。

昨日のネット句会の題に「蝶」があった。で、こんな句を出したら、これはちょっと共感されたみたいで。

蝶付いてくる藤色のランドセル  KUMI
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花筏

2024年04月17日 | 俳句
天気 晴のち曇

春がどんどん進んでいく。
写真は、先日載せた数年前の国営昭和記念公園のチューリップ、というか花筏を載せたくて選んだもの。


なぜわざわざ花筏を?と思ったのは、テレビ中継で桜の散る風景を写し、
「お濠には散った桜が水面を覆うくらいたくさん浮かんで、それも美しい風景です」みたいに美人のレポーター(多分、アナウンサー)。散った桜がたくさん浮かんで・・・はいはい、それを漢字二文字で何と表現しますか?
せっかく花筏、という表現があるのに、俳句に無縁でもそのくらいの表現は大学卒業までの間に教わらなかったの?教わらなくても桜の実況をするくらいなら、勉強してくださいよ。最近、そういう表現の貧しさに溜息の出ることがある。ま、花びら単独で浮いていては筏、とは表現しないけれど、たくさん散ればいずれは花筏になるだろう。


花吹雪がこんな風に水たまりやあちこちに散り敷いたら「花屑」「花の塵」。

四季の日本をレポートするのなら、せめて歳時記くらいは読んでくださいね。日本の四季も美しいけれど、日本語も美しいのです。

昨日はネット句会の日だった。月1回、15日が締切で翌日が選句。先月は締め切り日を勘違いして参加出来なかったので、今月は頑張りました。
題は「石」「蝶」で3句出句、5句選。今回は12人の参加者だった。まあまあの実績だった。私の3句の中でいちばん人気のなかった、でも私はいちばん気に入って作れた句。

春愁や波紋見たくて小石投げ  KUMI  
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花吹雪

2024年04月15日 | 俳句
天気 晴

昨日の話。
久しぶりに昨日撮った写真を載せてみたものの・・どうも去年買い替えたスマホは野外ではあまり良く撮れない。というか、撮り方がよく解っていない。せっかく車で公園に連れていってもらい、花吹雪を存分に浴びたのに・・もっと、花びらいっぱいの写真を撮りたかった。
ソメイヨシノは終わり近くで少し風が来ただけで花吹雪。でも、八重桜系のサトザクラが交替で咲き始めていた。
 
いつも行き慣れていた近くの都立公園、色々と咲いているが名所というほどではないから、来るのは市内かごく近接の町の人しか来ない。ちょっと足を延ばせば桜の名所なら昭和記念公園とか小金井公園とか・・
でも、日差しの下で幼時連れでお花見のお弁当を食べるには最適の場所だ。
とにかく私は、何とか足指の痛みも少し和らいできたので、ほぼベンチに座りっぱなし状態でお花見に加えてもらえた。有難いこと。写真はあまり撮らなかったものの、花吹雪は本当に気分良く浴びることが出来た。

満天星ツツジが目の前にあって、到着した頃はあまり咲いていなかったのにお弁当を食べ終わった頃には眼に見えて花が増えていた。

一年前は、もう一年後の桜は見られないだろう、と思って国立市の大学通りの桜を眺めてきた。でも今年は見慣れていた散歩道の公園の桜を見てきた。来年は・・多分、もう無理かも。
頑張れ、という言葉が最近はあまり好きになれなくなった。多分、もう頑張らないかも。

過去ふやすやうに散りゆく桜かな  KUMI
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